水のコラム
【プロが教える】シンクの水はけが悪い時の対処法と予防策!
キッチンの中でも特に使用頻度の高いシンク。毎日の料理や洗い物で欠かせない場所ですが、「最近水の流れが悪いな」と感じたことはありませんか?実は、シンクの水はけの悪さは様々なトラブルの前兆である可能性があります。
日々の使用で徐々に進行するシンクの詰まりや水はけの悪さは、放置すると深刻な問題に発展することも少なくありません。本記事では、水道修理のプロとして多くの現場を見てきた経験から、シンクの水はけが悪くなる原因や自分でできる対処法、予防策までを詳しく解説します。
シンクの水はけが悪くなるサイン
キッチンで毎日使うシンクですが、「何となく以前より水の流れが悪いかも」と感じたら重大なトラブルの前兆かもしれません。早期発見・早期対処が重要なため、まずはシンクの水はけが悪くなるサインをしっかり押さえておきましょう。
水の流れが遅くなった時のチェックポイント
シンクの水はけが悪くなった時には、いくつかの明確なサインがあります。最も分かりやすいのは、水を流した時に以前より排水に時間がかかる場合です。
具体的には、次のポイントに注目してみてください。
- ●水を止めた後も長時間シンクに水が溜まっている
- ●シンクの中に髪の毛や食べかすが目立つようになった
- ●排水口から異臭がする
- ●シンクの下のキャビネットが湿っている
特にシンクの下が湿っていたり、カビが生えていたりする場合は、すでに水漏れが発生している可能性が高いです。
放置するとどんな問題が起こるか
シンクの水はけの悪さを放置すると、さまざまな問題が発生します。初期段階では単なる不便さだけですが、時間の経過とともに深刻な事態へと発展しかねません。
よく起こるのが完全な排水管のつまりです。水はけが悪い状態を放置すると、最終的に水が全く流れなくなります。
排水管内に溜まった汚れはバクテリアの温床となり、不快な臭いを発生させます。この臭いが台所全体に広がると食事の時間を台無しにする可能性もあるでしょう。
最も深刻なのが、水漏れによる床下浸水です。わずかな水漏れが長期間続くと、床や壁の腐食、カビの発生など、住宅の構造にも影響を及ぼす可能性があります。
シンクの水はけが悪くなる5つの原因
シンクの水はけが悪くなる背景には、いくつかの原因が考えられます。特に多い5つの原因について解説します。
排水口のゴミつまり
シンクの水はけが悪くなる最も一般的な原因は、排水口にたまったゴミによるつまりです。日常的に使うシンクには、どうしても食べかすなどが流れ込みやすく、排水口のゴミ受けネットを使用していても、細かい食べかすは通過してしまいます。時間の経過とともに、これらが排水管内に蓄積し、水の流れを妨げます。
特に油分を含む食べかすは、固まりやすくつまりの原因になりやすいため注意が必要です。
排水管内の油脂の蓄積
キッチンの排水管で最も厄介な問題が、油脂の蓄積です。調理中に出る油や食材から出る脂は、熱いうちは液体でも、冷えると固まる性質があります。
排水管に流れ込んだ油脂は、管の内壁にこびりつき、時間の経過とともに厚みを増していき、排水管の内径が狭くなって水の流れを妨げるようになるのです。
特に飲食店など油を多く使用する場所では深刻な問題となりますが、一般家庭でも油を直接流さない習慣をつけることが重要です。
シンク表面の劣化と傷
新品のシンクは表面がなめらかで水はけが良いのですが、長年の使用により表面に細かい傷がつき、水はけが悪くなることがあります。
シンク表面に傷ができると、汚れが溜まりやすくなることでさらに水の流れを妨げる原因になりやすいです。特にステンレス製のシンクは、硬いスポンジやクレンザーで強くこすると傷がつきやすいため注意してください。
配管の老朽化や不具合
住宅の経年変化により、排水管自体が老朽化することもあります。特に築年数が経った住宅では、排水管の内側にサビや腐食が進行し、水はけが悪くなりやすいです。
古い配管は内部にカルシウムなどのミネラル成分が付着し、スケールと呼ばれる硬い層を形成します。スケールが厚くなると、配管の内径が狭くなっていくのです。
排水管の接続部分のゆるみやズレなども、水はけの悪さの原因になります。これらの改善には専門的な知識が必要なため、プロの水道修理業者に相談するのが最適です。
誤って流れた固形物によるつまり
日常生活の中で、うっかり排水口に落としてしまった固形物がつまりの原因になることも少なくありません。スプーンやフォークなどの食器類、アクセサリー、子供のおもちゃなど、様々なものが排水管につまる可能性があります。
これらの固形物は、そのままつまりの原因になるだけでなく、周りに食べかすや油脂が付着することでさらに大きなつまりを引き起こしかねません。
自分でできるシンクの水はけ改善方法
シンクの水はけが悪くなった時、専門業者に頼む前に自分でできる対処法がいくつかあります。状況に応じて適切な方法を選び、まずは自分で解決を試してみましょう。
排水口のこまめな掃除方法
水はけ改善の基本は、排水口のこまめな掃除です。まずは排水口のゴミ受けを取り外して、溜まった食べかすなどを取り除きます。
次に、排水トラップを外して内部を確認しましょう。トラップ内にも汚れが溜まっていることが多いため、古い歯ブラシなどを使って丁寧に洗ってください。
ゴム手袋を着用して直接手で触れるか、100円ショップなどで売っている排水口洗浄ブラシを使うと効果的に汚れを落とせます。週に1回程度の定期清掃がおすすめです。
重曹とクエン酸を使う
環境にやさしい方法として、重曹とクエン酸を使った洗浄法が効果的です。この方法は薬品を使わないため、安全で定期的なメンテナンスに適しています。
使用手順
- まず排水口に重曹を大さじ2〜3杯ほど振りかけます
- その上からクエン酸を大さじ1〜2杯ほど振りかけるか、酢をカップ半分ほど注ぎます
- 発泡反応が起きるので、5〜10分ほど放置します
- 最後に熱湯を勢いよく流して汚れを洗い流します
アルカリと酸の反応で、油脂や石鹸カスなどの汚れを分解することができます。臭い対策にも効果的です。
市販のパイプクリーナーを使う
より強力な効果を求める場合は、市販のパイプクリーナーが効果を発揮しやすいです。ホームセンターやドラッグストアで手軽に購入できる液体タイプのパイプクリーナーは、強力な化学作用で頑固なつまりも解消します。
使用手順
- 必ず説明書をよく読み、指示通りの量を使用する
- 使用中は換気をよくし、ゴム手袋を着用する
- 他の洗剤と混ぜない(有毒ガスが発生する恐れがあります)
- 使用後はしっかり水で洗い流す
パイプクリーナーは強力ですが、使いすぎると配管を傷める可能性もあるため、つまりがひどい時のみ使用しましょう。
ラバーカップを使う
物理的につまりを解消する方法として、ラバーカップ(通称:すっぽん)の使用もおすすめです。特に固形物によるつまりに効果があります。
使用手順
- シンクに少し水を溜め、ラバーカップが水に浸かるようにします
- ラバーカップを排水口にしっかりと押し当てます
- 数回強く押したり引いたりして空気圧を変化させます
- 水が流れ出したら成功です
この方法は薬品を使わず、すぐに試せるのがメリットですが、あまりに強く引くと配管の接続部が緩む可能性もあるため、力加減には注意しましょう。
香川県のおすすめホームセンター
シンクの水はけ改善に必要な道具は、地元の大型ホームセンターで揃えることができます。
西村ジョイ Sメガホームセンター 屋島店
住所:香川県高松市屋島西町2105-8
営業時間:資材館 月~土7:00~19:30 日8:00~19:30
四国最大級の大型ホームセンターで、日用品から専門的な水道修理用品まで幅広く取り揃えています。
DCM川島店
住所:香川県高松市川島東町504番地
営業時間:9:00〜20:00
工具や配管部品などDIY関連の品揃えが豊富で、初心者でも分かりやすい商品説明が好評です。
コーナン綾川店
住所:香川県綾歌郡綾川町萱原539番地2
営業時間:月~土8:00〜20:00、日9:00〜20:00
価格が比較的安く、水回り用品コーナーも充実。駐車場も広く買い物がしやすいです。
シンクの水はけを良くするためのコーティング術
シンクの水はけを根本的に改善するなら、表面をコーティングする方法が効果的です。コーティングすることで撥水性が高まり、水だけでなく汚れも流れやすくなります。
シンクコーティングの効果と種類
シンクコーティングの効果として最も顕著なのは、撥水効果です。水がシンク表面にとどまらず、スムーズに流れるようになります。
また、汚れが付きにくくなるため、普段の掃除も楽になるでしょう。特にケチャップやソースなどの色素の強い食材が付着しても、水で流すだけできれいになることが多いです。
市販のコーティング剤には、スプレータイプや塗り込みタイプなど様々な種類があります。シンクの素材に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
ステンレスシンクの場合
ステンレスシンクは最も一般的なタイプで、専用のコーティング剤が多く販売されています。ステンレス用コーティング剤を使えば、水垢やサビの発生も防げます。
使用手順
- まずシンクを中性洗剤でしっかり洗浄し、水分を完全に拭き取ります
- コーティング剤に付属のクリーナーでシンク表面を磨きます(このとき必ずヘアラインに沿って磨くこと)
- 再度シンクを洗浄し、完全に乾かします
- コーティング剤をむらなく塗り広げます
- 3〜6時間ほど乾燥させます(この間、水を使わないよう注意)
コーティングの効果は3〜6ヶ月程度持続しますが、使用頻度や方法によって異なります。
人工大理石シンクの場合
人工大理石シンクは見た目が美しく高級感がありますが、傷がつきやすく、経年変化で撥水性が失われやすいという特長があります。ステンレス用のコーティング剤は使えないため、専用のコーティング剤や撥水スプレーを使用してください。間違ったものを使うとシンクが変色する恐れがあるため、必ず「人工大理石用」と明記されたものを選びましょう。
使用手順
- 毎日の使用後は柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗います
- 週に一度程度、専用のクリーナーで表面をケアします
- 汚れがひどい場合は、メラミンスポンジを使って優しく磨きます
- 最後に専用の撥水スプレーを吹きかけ、乾いた布で拭き上げます
人工大理石は基本的に熱に弱いため、熱湯を直接かけないよう注意が必要です。
水はけが悪くなるNG使用習慣
シンクの水はけが悪くなる原因は、私たちの日常的な使い方にも潜んでいます。知らず知らずのうちにしている習慣が、シンクの寿命を縮めていることもあります。
食べ残しや油を流す習慣の危険性
多くの家庭で見られる悪習慣の一つが、食べ残しや油をそのままシンクに流してしまうことです。食べ残しは排水管内で堆積し、油は冷えて固まることで、徐々に排水管を狭くしていきます。
特に油は厄介です。熱いうちは液体でも、排水管内で冷えると固まり、その表面に食べかすなどが付着することで、どんどん大きなつまりとなってしまいます。
カメラで排水管内部を調査すると、油脂でボコボコになった配管が見つかることも少なくありません。このような状態になると、通常の掃除では対処できません。
食べ残しはゴミ箱へ、油は新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて可燃ゴミとして捨てる習慣をつけましょう。
研磨剤入りスポンジやクレンザーの使いすぎ
シンクをピカピカに保ちたいという思いから、研磨剤入りのスポンジやクレンザーを頻繁に使用する方もいますが、シンク表面の劣化を早める原因になります。
研磨剤は表面の汚れを物理的にこすり落とす効果がある一方で、シンク表面にも微細な傷をつけてしまいがちです。傷がついた表面は水はけが悪くなるだけでなく、汚れも付着しやすくなります。
日常のお手入れには柔らかいスポンジと中性洗剤を使い、クレンザーは本当に頑固な汚れがある時だけ使用するようにしましょう。
洗い物の長時間放置がもたらす悪影響
忙しい日常の中で、水を張ったシンクに洗い物を溜めておく習慣があるなら、シンクの水はけ悪化の原因になることを知っておきましょう。
洗い物をシンクの水につけたまま長時間放置すると、食器についた食べ残しが排水口に流れ込みやすくなります。金属製の食器からのサビがシンク表面に移り、「もらいサビ」と呼ばれる現象を引き起こすかもしれません。
さらに、水に浸かった状態が長く続くことで、シンクと排水口の接合部分から水漏れが起きるリスクも高まります。
可能な限り、使った食器はすぐに洗うか、洗い桶を使用して食器を浸けておくなど、シンクに直接長時間放置しない工夫をしましょう。
シンクのトラブルは「かがわ水道職人」におまかせ
自分でできる対処法を試してみても改善しない場合や、より専門的な対応が必要なケースには、プロの水道修理業者への相談をおすすめします。香川県の「かがわ水道職人」なら、あらゆるシンクトラブルに対応可能です。
「かがわ水道職人」は香川県全域をカバーする水道局指定工事店として、豊富な実績と確かな技術を持つ水道修理業者です。シンクの水はけが悪い、排水管から異臭がする、水漏れが起きているなど、どんな症状でもお気軽にご相談ください。
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