トイレの便器にヒビが入ったらどう対処すべき？

水のコラム

2021年04月10日トイレのトラブル

トイレの便器にヒビが入って水漏れしたらどう対処すべき？

スマートフォンなど硬いものをトイレに落としてしまうと、便器にヒビが入ってしまうことがあります。
ヒビを放置していると水漏れを起こして、便器本体が大きく割れてしまうこともあるので、早急な対処が必要です。
便器にヒビが入った時の対処法をいくつかご紹介しますので、万一の時には本記事の情報を参考にしてみてください。

便器にヒビが入ったときにはすぐに水を抜いておく

便器にヒビが入ると、中の水が便器と床の間を伝っていき、床下まで浸水してしまうことがあります。
水漏れの量が多い場合には、下の部屋にも被害が及んでしまうこともありますので、注意が必要です。
便器の水は不衛生なので、家全体の消毒作業も行わなくてはならなくなります。

もしも便器がひび割れたときには、中の水を抜いておくことで、被害を最小限に抑えられます。
小さなバケツなどを使って、便器の中の水をすべて抜きとっておいてください。
バケツがない場合には、ペットボトルをカットすることで、代用可能です。
念のために、トイレタンクの脇にある止水栓も、閉めておくとよいでしょう。

便器のヒビ割れの応急措置

水が漏れるほどではない軽度のヒビ割れの場合、あるいは、都合が悪くてすぐに水回り業者を呼べない場合には、取り急ぎ応急処置を行っておくとよいでしょう。

応急措置は、パテを使うことで、簡単に行えます。
パテはホームセンターで購入可能です。
いろいろな種類のパテが販売されていますが、便器の補修に使う際には、防水性が高いものを選ぶようにしましょう。

防水パテを使った応急処置の手順

1.最初に、ヘラなどを使って、適量のパテを取ってください。
パテの量が少ないと、効果が弱まってしまうことがありますので、ケチらずにたっぷり使うようにしましょう。
2.次に、ひび割れを起こした部分に、パテを塗り込んでいきます。
3.パテを塗り終えたら、よく乾かします。
4.最後に、少しだけ水を流してみて、水漏れがしないかどうか確認してみてください。

防水パテの効果は一時的

ただし、防水パテの効果は、一時的なものです。
しばらく使っているうちに、埋め込んだパテが剥げてきて、防水テープが剥がれてくることがありますので、気を付けるようにしてください。
最終的には、便器本体の交換が必要となります。
便器の交換は自力では難しいので、水回り業者に相談してみるとよいでしょう。

便器の交換を依頼する場合にはどのくらいの期間がかかる？

水回りの業者に便器交換を頼むと、当然ですが作業中はトイレが使えなくなってしまいます。
ご自宅にトイレが2箇所ある場合は問題ないのですが、1箇所しかないお宅の場合だと困ってしまうことでしょう。

交換作業にかかる時間は、取り付ける便器の種類、トイレの状態などによって異なります。
2時間から3時間くらいを目安に考えておくとよいでしょう。
床下まで浸水してしまってフロア材も張り替える場合には、4時間から5時間くらいかかることもあります。
よほどの大掛かりな工事でない限りは、丸一日トイレが使えないことではありませんので、心配は不要です。

トイレの水が止まらない時はフロートバルブが原因かも⁉

最後に、よくあるトイレトラブルの例をご紹介します。
トイレの水を流したら、水が止まらなくなってしまって、焦ったという経験をされた方もいらっしゃることでしょう。
トイレの水が止まらなくなる原因としては、フロートバルブの異常が考えられます。

フロートバルブは、水洗レバーに取り付けられているゴム栓です。
このゴム栓は、便器へ水を流したり、一定量がたまると水を止めたりする役割があります。
経年劣化などで、フロートバルブが壊れてしまうと、水を流した時に止まらなくなってしまうのです。
いつまで経ってもトイレの水が止まらない時には、このフロートバルブの劣化を疑った方がよいでしょう。
フロートバルブは、自力でもすぐに交換可能です。

トイレタンクの蓋を開けて、古いフロートバブルを取り出したら、新しいものを取り付けるだけなので、難しくはありません。
フロートバルブの交換を行う際には、止水栓を止めて、タンクの中の水を抜いてから作業するようにしてください。
自力で交換が難しそうなときには、無理に作業を行わずに、水回り業者に相談してみるとよいでしょう。