水のコラム

つまりや悪臭を防ぐために台所の排水管の構造をまずは理解しよう!

2022年01月25日  洗面所のメンテナンス


台所のつまりや嫌なニオイ。このようなトラブルが発生する時は、排水管に原因があるのかもしれません。排水管の構造を知っておくなら、トラブルがあった時にも対応できるでしょう。

この記事では、排水管の詳しい構造や排水トラブルが起こったときの対応方法を取り上げます。

台所の排水管の詳しい構造

台所の排水管は排水バスケット・排水トラップ・排水ホースという部品で成り立っています。

これらの部品にはそれぞれの役割があり、排水口のつまりや嫌なニオイを防いでくれているのです。部品について、それぞれ紹介します。

まず、排水バスケットには排水口内に流れ込んできたゴミをキャッチする役割があります。形状としては、浅型、深型、細形の3つ。食べ物のカスや野菜くずなどが、そのまま排水口に流れて込むのを防ぎ、つまりや悪臭を予防します。

また、排水トラップには下水から入ってくる害虫や悪臭を予防するという役割があります。排水トラップは、排水バスケットの下にある部品です。お椀のような形をしていて、排水口をカバーしています。

その形から、椀トラップと呼ばれています。内部には「水封」という水が常に溜まっていて、シンクに水が流れると新しい水が入り、古い水は害虫や悪臭と共に下水に押し流されるような仕組みになっているのです。

排水ホースは、シンクに流れた水を排水口に流す役割があります。排水ホースの形状は全部で3種類。その中でも、ネジ式排水ホースと差し込式排水ホースは、一般家庭で使用される形状です。Y字型排水ホースは、業務用の部品なので、主に飲食店で使用されるケースが多くあります。

しかし、どの排水ホースも素材はビニールです。ビニールである以上、長期間使用していれば劣化は免れません。経年劣化に注意して、排水ホースを交換することはつまりや悪臭の予防につながるでしょう。

台所の排水管がつまってしまった際の解決策

では、台所の排水管がつまってしまったらどうすればよいでしょうか。ここで、3つの対処方法を紹介します。

■掃除してゴミを取り除く
軽いつまりの場合には、これだけで解決することも。まずは、排水バスケットや排水トラップの中を確認して、何かつまっていないかをチェックしてください。排水バスケットの中にゴミが溜まっていると、水の流れを塞いでしまいます。

また、排水トラップの形は基本的にお椀型になっています。隙間があるので、その中に小さなゴミが流れ込む可能性も考えられます。排水トラップの内部もこまめに掃除するようにしましょう。

■ペットボトルを使用する
掃除してもつまりが直らない場合は、完全に排水管の中に何かがつまってしまっていることが考えられます。その場合には、ペットボトルを使ってつまりを解消してみましょう。

ペットボトルの大きさは、2Lのものがベストです。ない場合は、500mlのものでも大丈夫です。

素材は、柔らかくペコペコと凹むタイプのものを使いましょう。方法はとても簡単。まず、排水口の蓋と排水トラップを取り外し、排水管の上部分にペットボトルの口を合わせます。この際に、ペットボトルと排水管の間に隙間ができないように気を付けましょう。

その後、ペットボトルを一気に押して、空気を送り込み、最後にペットボトルを抜きます。ペットボトルで空気を送ると、排水管内の水圧を下げ、中のつまりを解消するという効果が期待できます。ペットボトルは、真空式パイプクリーナーのような働きがあります。

排水管にものがつまった時には、試してみましょう。

■排水管を高圧洗浄する
排水管のつまりが排水管の奥底にある場合、上記の手段では解決されないでしょう。油や髪の毛、小さな食べ物のカスなどが排水トラップを超え、排水管の内部にこびりつくと、なかなか取れないことがあります。

また、排水管の形状が要因でつまりが取れにくいといったケースも考えられます。一直線の排水管ではなく、S字型やクランク型の排水管の場合は、カーブの箇所でつまりが起りやすいのです。

こういった、目の届かない部分でつまりが起きてしまった場合には、まずは市販のパイプクリーナーを使用したり、ラバーラップで吸引してみたりしましょう。それでもつまりが解消されないときには、高圧洗浄機での清掃をしましょう。高圧洗浄機を持っていない場合は、専門の業者に依頼して解決してもらいましょう。

台所の排水管がつまるのを防ぐ対策

排水管のつまりが起きてしまった場合の対処法についてお話ししましたが、そもそもつまらせないように対策をすることも大切です。ここでは、簡単にできる予防策をいくつか紹介します。

■日々の掃除後にお湯を流す
毎日のシンク掃除後に、少し熱めのお湯を流すようにしましょう。お湯には油汚れを溶かす効果があるので、その日のうちに排水管の中についた油汚れならば、簡単に洗い流せます。

熱湯は排水管を傷めてしまう危険があるため、50度ほどのお湯を使うようにしましょう。

■三角コーナーや排水バスケットにゴミを放置しておかない
シンク内で料理や食器洗いをしていると、つい忘れてしまいがちになってしまう人も多いのが、三角コーナーのゴミの処理です。

三角コーナーや排水バスケットの中に、野菜の皮や生ごみを捨ててそのままにしておくと、水とともにどんどん小さく崩れていき、排水口の中に流れていってしまいます。

また動物性の生ごみの場合、そのまま放置しておくと、油が流れ出てしまうことも考えられます。そのため、三角コーナーや排水バスケットに入っている生ごみはすぐに取り除いておくようにしましょう。

■パイプクリーナーで掃除する
パイプクリーナーを使用するのは「排水管のつまりが悪くなってから」と考える人もいるでしょう。しかし、つまる前に使用するのが最も効果的な使用方法です。

一週間に一度ほどのペースで、パイプクリーナーを使用した排水管掃除をすることで、油汚れや食べ物かすを溶かし、つまりや悪臭を予防できます。パイプクリーナーはパワーが強い塩素系のものを使うのがおすすめです。

■お酢と重曹を使って排水管を掃除
週に1回ほどシンクや排水口を掃除するだけでも、つまりを未然に防ぐことができます。

排水バスケットや排水トラップを取り外した後に、軽くこすり洗いして排水口の上から重曹を軽く振りかけてください。その後、お酢を少し流し入れると重曹と反応して泡を発生させます。

そのままの状態で30分〜1時間ほど時間を置き、50〜60度のぬるま湯を排水口に注ぎましょう。最後に、排水口の部品を元通りに取り付けて完了です。

また、市販の水切りネットを排水バスケットに取り付けることも、つまりの予防になります。より細かい網目の水切りネットで二重にキャッチするようにすると、排水管の奥にゴミがつまってしまうのを防げるでしょう。排水管のゴミの多くを取り除けるうえに、清掃自体も楽になります。

まとめ

排水管は排水バスケット・排水トラップ・排水ホースというパーツから成り立っています。排水管がつまってしまった場合、どのパーツに原因があるかを確認することが重要です。

軽いつまりが原因である場合は、簡単に掃除するだけで解消できるかもしれません。しかし、市販のパイプクリーナーを使用したり、ラバーラップで吸引しても解消しない場合は、専門の業者に依頼し高圧洗浄機の清掃することをおすすめします。

かがわ水道職人 0120-492-315

かがわ水道職人 0120-492-315