水のコラム
キッチンの蛇口の先の交換は自分でできる?業者に頼んだ方がいい?
キッチンを長年使用していると、蛇口がゆるんできたり劣化してきたりします。
蛇口の先だけ交換したいが、「自分でできるのか」「業者に頼んだ方がよいのか」悩んでいる人も多いでしょう。
当記事では蛇口の交換をする際に、確認しておきたいポイントや選び方を紹介します。
蛇口の種類と特徴
キッチンの蛇口には、さまざまな種類があります。
キッチンの蛇口の種類は、大きく分けると単水栓と混合水栓になり、そのなかでも操作方法の違いで、蛇口の形状が細かく分かれていきます。
ここからは蛇口の種類を紹介します。
■単水栓
単水栓とは、給水管とハンドルが一つになっている蛇口のことをいいます。
わかりやすくいうと、水とお湯の切り替えができないタイプの蛇口です。
先端がパイプ式になっていて、蛇口を交換する際は工具を使い、先端のみ引き抜いて交換ができるタイプになります。
■混合水栓
混合水栓とは、水とお湯の切り替えができるタイプの蛇口です。
水とお湯のハンドルが二つついているツーハンドルの蛇口と、ハンドルが一つで水とお湯の切り替えができるシングルレバーの混合水栓に分かれます。
現在では、混合水栓の種類がキッチンの蛇口として主流になってきています。
■ワンホール混合水栓
ワンホール混合水栓とは、キッチンの蛇口が天板から直接取りつけられているタイプの蛇口です。
キッチンカウンターから蛇口が直接出ているタイプで、先端がシャワーになっている種類もあります。
新築住宅のキッチンに、シャワータイプのワンホール混合水栓が多く採用されています。
キッチンの蛇口の先を交換する前に確認したいポイント
キッチンの蛇口の先を交換したい理由はさまざまです。
蛇口を交換する前に、下記の4つのポイントをおさえておくことで「修理で大丈夫なのか」「交換しなくてはならないのか」が明確になるからです。
■部品交換や修理で直る箇所か確認する
蛇口を交換したい理由が水漏れである場合、修理や部品交換で直る場合があります。
蛇口の水漏れ原因のほとんどが、パッキンの劣化やバルブカートリッジなどの経年劣化です。
また、ボルトやナットの緩みから水漏れしていることも多いため、修理や部品交換で簡単に直るのかチェックしておきましょう。
■蛇口の使用年数を確認する
蛇口の使用年数を調べておくことも重要なポイントです。
蛇口の耐用年数は、10年ほどといわれています。
これ以上の年数を使用している蛇口は破損箇所もあり、修理してもすぐに水漏れをおこしてしまう可能性があります。
この場合は、修理や部品交換より交換したほうがよいと考えておきましょう。
■蛇口がつまっていないか確認する
蛇口からの水の勢いが悪かったり、水が出てくる方向がおかしかったりする場合は、蛇口内が詰まっている可能性があります。
先端キャップの網にゴミが詰まっていないか、確認してみましょう。
キャップ内の網を掃除するだけで直る可能性もあります。
もし、この作業で直らない場合は、排水管などの不具合が考えられるため業者へ依頼してみましょう。
■蛇口が破損していないかを確認する
蛇口の本体がグラグラとしている場合は、蛇口取りつけ部分のナットが緩んでいないのであれば、劣化によるサビや腐食が原因であることが多いといわれています。
また、壁に取りつけられている蛇口のグラつきは、壁の中にある配管が悪くなっている可能性が考えられます。
まずは、蛇口が破損しているかを確認し、他にも不具合が出ているのであれば蛇口本体を交換したほうがよいでしょう。
蛇口を選ぶときに意識したいポイント
キッチンの蛇口には、いろいろな機能がついています。
また、形状やタイプなども確認しておきたいものです。自分に必要な機能がついているのかなども、調べておくポイントになります。
ここからは、キッチンの蛇口を選ぶときに意識したいポイントについて紹介します。
■基本的な機能の確認
キッチンの蛇口には、いろいろな機能が備わっている蛇口も多くあります。
たとえば、シンク全体まで水がいきわたり、ホース引き出しタイプや浄水機能がついている「浄水機能ビルトイン複合水栓」です。
また、シャワータイプやレバータイプ・センサータイプなども、最近では主流になりつつあります。
基本的な機能を確認してから蛇口を選ぶようにしましょう。
■蛇口の形状
蛇口の形状を確認することも意識しておきたい項目です。
一般的にメインとなっている蛇口はストレートタイプのものですが、なかには湾曲した形のグースネックタイプや、水栓の根元から自在に向きを動かせる、フレキシブルスパウトのタイプも存在します。
蛇口の先端を交換する場合は、現在自分が使用している蛇口の形状を意識しておかなければなりません。
せっかく購入したのに取りつけができなかった、と後悔しないように注意しましょう。
■取り付け形状やタイプの確認
蛇口の取り付け形状やタイプも確認しておきましょう。
取りつけ穴の数や位置によって、設置できる蛇口も変わってきます。
蛇口の形状には、ワンホールタイプの蛇口があります。
蛇口の元からキッチンカウンターに取りつけられている形状になり、上面から簡単に固定できるものが多いため、取り付けも簡単です。
そのほか、二つ穴のツーホールタイプや壁掛けタイプがあります。取り付け形状もしっかりと確認しておきましょう。
■おしゃれなタイプを選ぶ
キッチンの雰囲気を変えたいと考えている人は、おしゃれなタイプの蛇口を選んでみましょう。
いま使用している蛇口と同じメーカーのものなら、取り付けが可能でおしゃれなタイプも販売されています。
メーカーのラインナップも豊富なので、カタログなどを見ながら選んでみるのもおすすめです。
蛇口を交換するときに気をつけたいポイント
キッチンの蛇口を自分で交換する際、どのような注意点があるのでしょうか?蛇口を交換するときに気をつけたいポイントについて、解説します。
■水栓を閉める
作業をする前には、必ず水栓を閉めてから作業を行いましょう。
念のため、水道の元栓も閉めておけば、より安全に作業が行えます。
その後、下にタオルを敷いておくことで、給水ホースを外すときに出てしまう残留水をキャッチできます。
床を水浸しにしないよう、準備は念入りに行しょう。
■無理に取り付けない
キッチンの蛇口を無理に取り付けないことは、重要なポイントです。
無理に取り付けた場合、給水管を傷つけてしまう可能性があります。
給水管を傷つけてしまうと故障や水漏れの原因となり、せっかく購入した新しい蛇口が使用できなくなります。
無理に取り付けようとせず、自分で取り付けられないと判断したら、業者へ依頼しましょう。
■作業での力加減に注意する
蛇口交換での作業で力加減は重要になります。
強く閉めすぎると、水栓が壊れてしまいます。
そのほか、ナット類が滑ってうまく閉まらない場合もあるため、注意が必要です。
逆に力が弱かった場合には蛇口がゆるんでしまい、水漏れやガタつきの原因につながります。
力加減は難しいものですが、注意をしながら慎重に作業を行いましょう。
■配管が古い場合は業者を呼ぶ
長年キッチンの蛇口を使用していると、配管の部分がダメになっていることが多くあります。
古い配管は破損しやすく、水が漏れやすいです。
その状態で蛇口交換のみを行ってしまった場合、給水管が破損してしまう可能性が高くなります。
配管の破損は、水漏れ原因などのトラブルを引き起こします。
しかし、配管の修理は素人では難しい作業です。
配管の破損がみられる場合は、迷わず業者に修理・交換依頼をすることがおすすめです。
業者に蛇口の交換を依頼する場合のポイント
蛇口の交換作業の依頼先は複数あり、蛇口の交換を依頼する業者選びに迷いが生じます。
実は蛇口トラブルの状況に応じて、依頼する業者が違ってきます。
ここからは、状況別の業者選びと、依頼するときのポイントを紹介します。
■状況別によって依頼先を変える
まず、キッチンの蛇口トラブルを引き起こしている場合は、一旦冷静になり、トラブル箇所を探しましょう。
蛇口の交換依頼をする際、細かい状況を伝えることで、業者側も修理・交換内容を把握できるからです。
また、状況別での依頼先も覚えておきましょう。
■サポート対象期間内なら、蛇口メーカー
サポート対象期間内での依頼や急な交換でなければ、蛇口メーカーに依頼するのがおすすめです。
サポート対象期間内なら、修理や交換を無償修理できる可能性があります。
交換依頼をする前に、保証書や蛇口のメーカー・品番などを準備しておきましょう。
■急ぎで修理が必要なら、水道業者
蛇口が壊れて水漏れしている場合や、配管が破損して水漏れが止まらないなど、急ぎで修理・交換依頼をしたい場合は、水道業者を選びましょう。
水道業者に依頼する際のポイントは、水道業者によって修理や金額が異なるため、見積もりを複数とっておくことがポイントです。
即日対応可能か、工事が完了するまでの金額がいくらになるのかを比較してから、依頼していきましょう。
■賃貸の建物なら、大家さんか管理会社
アパートや賃貸住宅での蛇口交換の依頼は、大家さんか管理会社にまずは連絡を取りましょう。
この場合、契約書の内容によって、貸主側と入居者側のどちらが業者を手配するのかが異なります。
賃貸の契約書などを確認しておくことがポイントです。
また、大家さんが水道業者へ連絡する場合は、入居者の住所や部屋番号・氏名・故障箇所などを確認されます。
スムーズに受け答えできるように、メモをしておきましょう。
まとめ
キッチンの蛇口の先を交換したい場合の選び方のポイントや、蛇口の種類を紹介してきました。
自分で交換や修理が行えないと判断した場合は、無理せず業者へ依頼するのがおすすめです。