水のコラム

トイレの流れが悪い!原因と解決方法とは?

2023年01月24日  トイレ

トイレの流れが悪いときは、使用後の水圧不足をはじめ、つまりなどさまざまな原因があると考えられます。トイレの不調を見つけたときは、その症状に合わせた対処法を取り入れることが大切です。

この記事では、トイレの流れが悪いときに考えられる原因と、対処法やトイレを不調から守る使い方についてご紹介します。毎日使う場所だからこそ、これまでの使い方や掃除方法を振り返るきっかけにしましょう。

トイレの流れが悪い!その原因とは?

トイレの流れが悪いときに考えられる原因は、主に4つあります。

●タンク内の水が減少している
●便器内でつまりが起きている
●排水管でつまりが起きている
●水圧、または水量が不足している

これまでの掃除方法や節水モードなどの使い方を振り返りながら読み進めていきましょう。

タンク内の水が減少している
トイレタンクにたまった水は、トイレの使用後に「手洗い管」や「便器」に流し、排水するための水です。

タンク内の水が一定水位に満たなければ、排水時の水量も少ないため、トイレの流れが悪くなります。タンク内の水が少ない理由として多いのが、ペットボトルを入れて行う節水と、タンク内にある部品の破損です。

トイレの排水量が低下したと判断するときは、ペットボトルを取り出したり、タンク内の部品を確認し、破損が見られる場合は新しいものへと交換したりしましょう。

便器内でつまりが起きている
便器の封水から排水管までのどこかで、つまりが起きている場合もトイレの流れが悪くなります。とくにトイレの場合は、封水の奥はS字状の配管があり、カーブを通って排水管に流れる仕組みであるため、つまりやすいです。

S字状のカーブは、一度上に押し上げなければならない構造なので、水量不足になると汚物やトイレットペーパーを押し上げることができず、つまってしまうのです。

排水管でつまりが起きている
排水管そのものにもつまりが起きている可能性があります。トイレとつながった排水管は、長期的な使用によって、尿に含まれたたんぱく質や尿素などによって生成される尿石や、汚物と汚水が残って、ヘドロ化したものなどがこびりつくことがあります。

これらがこびりついていることを知らずに使い続けると、新しく流した汚物やトイレットペーパーのほか、猫砂や食材カスもこびりついた汚れに付着し、つまりが徐々に大きくなり、つまりが発生すると考えられます。

水圧、または水量が不足している
温水洗浄便座の設定によっては「節水モード」を調節できるタイプもあります。節水モードを強などに設定すると、日常的な使用には適切ではない水量や水圧へと変化し、汚物やトイレットペーパーなどが流れ切らず、つまる可能性もあります。

節水モードを取り入れ、節水を意識することは重要ではあるものの、日常的な使い方に合わせたモードに直すことが、つまりを防ぐ方法といえるでしょう。

原因から見る対処法

トイレの流れが悪くなる原因を把握したら、次はどのような方法を用いて対処すべきかに理解を深めましょう。トイレの水が流れにくくなる場合は、節水モードやペットボトルによる節水や、配管や排水管につまりが起きていると考えられます。

節水を意識した取り組みを実施している場合は、ペットボトルを取り出したり、節水モードを使い方に合わせて調節し直したりすることで改善します。

しかし、つまりが起きている場合は、つまりを取り除かなければなりません。ここでは、つまりを取り除く方法について7つご紹介します。

お湯を使う
大きなバケツや桶がある場合は、ぬるま湯を使って流す方法を試してみましょう。バケツや桶に50度ほどのお湯を溜めたら、数回に分けて封水に流してください。

ぬるま湯によって、汚物やトイレットペーパーが柔らかくなり、バラバラになって排水管を流れやすくします。

なお、つまりの早期改善を意識しすぎるあまり、熱湯を使うのは控えてください。便器は陶器製であるため、破損やヒビ、割れの原因につながります。

ラバーカップ
ラバーカップは、トイレに限らず、水回りには効果的な道具の一つです。ゴム製のカップ部分を封水に当てて、空気を入れて圧力を加えることで、つまりを取り除きます。

ただし、使用の際は汚物や汚水が、便器や衣類に付着する可能性があるため、便器周りの養生やゴム手袋、マスクなどを着用したうえで行いましょう。

ペットボトルを使う
飲み終えたペットボトルの容器も、実はトイレつまりには効果的です。ラバーカップと同じように、封水にペットボトルの飲み口を差し込み、空気を出し入れしましょう。空気によって上下左右につまりを動かし、流れをスムーズにします。

ただし、ペットボトルはラバーカップに比べて固い特徴から、便器や腕に汚水が飛び散る場合があります。ペットボトルを使ってつまりを取り除く際は、便器周りの養生やゴム手袋の着用を徹底しましょう。

パイプクリーナーを使う
汚物やトイレットペーパーなどのつまりには、パイプクリーナーも効果的です。薬剤によってつまりをきれいに除去するため、長期使用による汚れのこびりつきにも期待できる方法です。

汚物やトイレットペーパーによるつまりにはアルカリ性のものを、食材カスなどのつまりには、水酸化ナトリウムタイプを選びましょう。

ホームセンターやドラッグストアなどに行くと1,000円ほどで購入できます。水回りのトラブルをスムーズに解決するためにも、1つ常備しておくと安心です。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップと同じ使い方ではあるものの、力を使わずに使えるため、どなたでもすぐに使いこなせます。

なお、真空式パイプクリーナーを使う際は、便器に穴やひび割れがないかを確認しましょう。真空式パイプクリーナーの圧力によって、便器からの水漏れや破損など、二次トラブルにつながる可能性があります。

ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは、排水管の気になる部分に直接刺激を与えてつまりを取り除く道具です。価格は1,000円ほどなので、ラバーカップやパイプクリーナーなど、使い勝手の良い方を選びましょう。

なお、ワイヤーブラシも使い方によっては水が飛び散るため、養生やゴム手袋の着用を心がけましょう。

ハンガーを使う
針金タイプのハンガーがあれば、特に道具を買わなくてもつまりを取り除くことができます。ハンガーを一度まっすぐ伸ばしたら、先端をU字状に曲げます。

U字状に曲げた部分にガーゼなどを貼り付けたら、排水管に挿入しましょう。回転させたり突いたりすることで、つまりに直接刺激が加わり、つまりを除くことができるでしょう。

トイレを快適に使うなら 普段から心がけるべき点

トイレを毎日快適に使うのなら、普段の使い方やお手入れ方法を見直すことも大切です。ここでは、トイレの流れをキープするためにも普段から心がけるべき点についてご紹介します。

使用時はこまめに流す
汚物やトイレットペーパーなどを大量に流す場合は、こまめに流すことを意識しましょう。こまめに流すことで、つまりの発生を未然に防ぐことができます。

とくに猫砂や食材カスを流すときは、固形物が多いため、こまめに流したり、流した後にぬるま湯を数回に分けて流し、つまらないように工夫を取り入れたりすることが大切です。

使用量に合わせた節水モードに調節し直す
節水モードを取り入れている方は、トイレの使い方に合わせたモードに調節し直しましょう。トイレットペーパーを大量に使う家族がいる場合は、できるだけ家族に合わせたモードに変えると安心です。

なお、ペットボトルによる節水を取り入れている方の場合は、ペットボトルの動きなどによって、タンク内の部品が破損する可能性もあるため、節水モードのついた温水洗浄便座に買い換えを検討してみても良いでしょう。

定期的に便器内・排水管を掃除する
便器の奥にはS字状の配管や排水管が取り付けられています。便器表面はきれいに見えても、配管や排水管の汚れには気付きにくいです。長期的な使用によって、配管や排水管にも汚れがこびりつき、つまりのもとに成長している場合もあります。

これらをきれいにするためにも、定期的なお手入れを取り入れると安心です。パイプクリーナーや高圧洗浄機などを使うと、排水管の置くまできれいにできるため、月に1回など、定期的に取り入れると良いでしょう。

まとめ

トイレの流れが悪いときは、直前の使用や節水モード、タンク内にある部品の劣化によって、水量が不足しているなどの原因が考えられます。トイレの流れが悪いまま使い続けると、配管や排水管で汚物やトイレットペーパーなどがつまり、大きなトラブルを引き起こしてしまいます。

目に見えない部分の多いトイレだからこそ、定期的なお手入れや、家族の使用状況に合わせた節水を取り入れ、これからも安心・快適にトイレを使いましょう。

かがわ水道職人 0120-492-315

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