水のコラム

水道が凍結する温度と自然に溶ける温度は?凍結予防対策もご紹介!

2023年05月28日  水道管の凍結

寒い日の朝に水道が凍ってしまっていて困ったことはありませんか。水が出ないだけでなく、あまりにも早朝の時間帯であると業者にも連絡がとれません。そのような場合には、一旦落ち着いて自分でできる対処をしてみることがおすすめです。

この記事では、各温度の基準などを紹介します。

水道が凍結する温度の目安と注意点

水道が凍ってしまうのは、北海道や東北などの寒い地域での話だと考えていませんか。実は、関東などでも寒波の影響により凍ってしまう場合もあるのです。寒冷地では毎年起こる現象であるため、事前に対策されている家庭も多いでしょう。

しかし、普段は比較的暖かい地域に寒波が到来することで水が一気に凍ってしまうのです。対策もおこなっている家庭も少なく、焦ってしまうこともあります。どのくらいの気温で水が凍ってしまうのかを覚えておきましょう。

水道が凍結する温度は氷点下4度
地域や建物の構造、環境によって凍る気温はさまざまですが、目安として氷点下4度以下になると凍結すると言われています。屋外で冷え込みが厳しい場所に設置されている給湯器などは、氷点下4度になる前に凍ることもあるのです。

冬はとくに冷え込みが厳しくなります。天気予報などで、最低気温が氷点下を表示された場合は、早めの対策を心がけましょう。早めの対策でトラブルを回避することができます。冬場は前日に、天気予報を必ずチェックしてください。

給湯器につながる水道の凍結にも注意
給湯器は屋外に設置されているものがほとんどですが、本体は温度を上げたり水を循環させたりする機能がついているのです。そのため多少厳しい寒さでも凍りつくことは、あまりありません。

注意しなければならないのは、給湯器に接続されている管です。ここまでは本体の機能ではどうにもならないため、対策をしておかなければなりません。接続部分が破損すると、本体まで影響を及ぼすこともあるため注意してください。

凍結すると水道管が破裂する恐れがある
一番気を付けておきたいのは、凍結による水道管の破裂です。中の水が凍り膨張することで破裂することが考えられます。この状態になると水道管から大量の水が溢れだし、キッチンやトイレなどが水浸しになってしまうのです。

屋外にある給湯器から水漏れを起こした場合は、気がつきにくいこともあります。そのため水道代が高額になったり、リフォームをおこなわなくてはならなかったりといった状況も考えられます。破損を起こさないように、しっかりと対策しておきましょう。

水道の凍結が溶ける温度は?

条件によって異なりますが、日が当たる日中には凍りついた水が自然溶けだす場合もあります。目安として気温が4度〜6度以上になると、水道の水が出てくると言われています。

しかし、寒い日が続き気温が上がらない場合は、自然に解凍されることは難しいといえます。「溶けるのを何日も待っていたら破裂してしまった」などのトラブルも発生しがちです。

水道の凍結が溶ける温度は条件によって異なる
溶ける温度は条件によって大きく異なります。例えば朝から日の当たる東や南側に設置されている水道管は、西や北側のものと比較すると気温が高くなる時間が早いです。また障害物がまわりに無く、日が直接あたるものも溶ける条件がよいでしょう。

ここからは、条件によってどのくらい異なるのかを確認していきましょう。

場所
まずは、場所によって気温が異なります。同じ家のなかでも、日当たりや方角によって温度差が1度から2度ほど変わることもあるのです。西側や北側は凍結しやすいので注意しておきましょう。東や南側なら午前中には溶けだします。

風当り
給湯器や水道管が屋外で風にさらされていると、凍結しやすい状況になります。とくに寒波が来ていて風が強い日には、溶ける時間も長くなります。条件によっては1日溶けない場所も出てくるため、注意してください。

使用状況
保温対策をせずむき出しになっている場合、溶ける時間が遅くなります。また凍結対策をしていなかった場合には、夜間に急激に凍りつき破裂してしまうことも考えられます。寒い時期にはタオルや保温材などで対策をしておきましょう。

水道の凍結をさせない予防対策は?

凍りついてしまったら、なかなか溶けないのが現実です。朝に洗顔や朝食を作りたくても凍ってしまうと水は出ません。朝からトラブルに巻き込まれないためには、予防対策が重要です。

そこでここからは、凍結させないための予防策を紹介していきます。

温度の低下を防ぐ
気温の低下を防ぐことは重要なポイントです。気温が下がることで管内の水が凍りつくため、温度を下げない対策を心がけましょう。むき出しになっているものには、保温材を巻きつけて保護します。

余裕があれば、凍結防止用ヒーターを巻きつけて保護テープで固定する方法も有効です。手間や費用をあまりかけたくない人は、タオルや毛布などを巻きつけテープや紐で固定しましょう。その上からビニールシートを被せればより効果的です。

水の流れで溶ける状態をつくる
水は流れていると凍りつかない状態になります。そのため水の流れを作り凍結をさせない方法もあります。寝る前に蛇口から、1本の筋を流す程度の水量で出しっぱなしにしておく方法です。

これは、家庭内すべての蛇口を出しっぱなしにすることが基本です。水道代を気にする人もいますが、1分で100mlを使用しても1日約40円が目安になります。破裂した場合の修理費を考えると、こちらの対策が安いと言えるでしょう。

室内の水道は部屋を暖める
キッチンなどの室内で水が出なくなっている朝は、ストーブやエアコンで室内を暖めることもポイントのひとつです。室内の温度を上昇させることで水道の水も徐々に溶け始めます。

また、ドライヤーなどで温風をあてて解凍させる方法もあります。このときは近づけすぎないことが重要です。素材によっては変形してしまうことや、素材が溶けだしてしまうこともあります。取扱いには十分注意してください。

外水道では水抜きや凍結防止帯を巻きつける
外水道では、水抜きや防止帯を巻きつけることも有効な方法です。水抜き栓は、簡単な操作で対処することが可能で冬でも凍らない場所に設置されています。また逆流防止弁を内蔵しているため、泥水が入ることもなく安全です。

凍結防止帯とは配管ヒーターとも呼ばれ、水道管に断熱ヒーターを巻きつけて使用するアイテムです。コンセントに電源を差し込み温める機能を持っているため、温かい状態が続き、自動調節装置もついているため1年中電源を入れておくことも可能です。

まとめ

寒い季節になると水道の凍結によるトラブルが多発します。寒冷地の方だけでなく、比較的暖かい地域の人も寒波による影響を受けるため注意しておきましょう。凍ったまま溶けない水道管を放置すると、破裂してしまいます。

大量の水が溢れだし、室内やフローリングなどが浸水してしまうこともあるのです。そうなった場合は水道管の工事だけでなく、リフォーム工事もプラスしてかかってしまいます。

一番良い方法は、寒くなる前や寒波が訪れるまえに対策をしておくことです。さまざまな方法がありますが、自分に合ったやり方で実践してみてください。業者に依頼するより安上がりな対策ばかりです。

かがわ水道職人 0120-492-315

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