水のコラム
配管のサビからどんな水道トラブルが? – 原因から対処法まで徹底解説
水道から赤茶色の水が出た経験はありませんか?このような現象は、配管内部のサビが原因である可能性が高いです。特に築年数が経った住宅では、配管の経年劣化によるサビの発生は避けられない問題です。
配管のサビは見た目の問題だけでなく、水質の悪化や漏水など様々なトラブルを引き起こします。本記事では、配管サビの原因から自分でできる対処法、そして専門家に依頼すべきケースまで徹底解説します。水道トラブルにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
配管サビの原因
住宅の配管が錆びる原因は、一般的に知られている原因から意外と見落としがちな要因まで様々です。配管サビの仕組みを理解することで、適切な対策を講じることができます。
経年劣化と配管の寿命
配管のサビで最も一般的な原因は「経年劣化」です。どんなに高品質な配管でも、長年の使用により少しずつ劣化していきます。特に昭和40年代以前に施工された古い水道管(鉄管)は寿命が15~20年程度と言われており、既に耐用年数を大幅に超えている場合がほとんどです。
長期間使用された配管は内部から徐々に腐食が進行し、サビが発生します。最初は微量でも、時間の経過とともにサビの範囲が広がり、最終的には配管の機能に支障をきたすまでに至ります。築30年以上の住宅にお住まいの方は、配管のサビについて特に注意が必要です。
配管材質によるサビやすさの違い
配管の材質によってもサビやすさは大きく異なります。従来多く使われていた「亜鉛メッキ鋼管」は内部に鉄が含まれているため、サビが発生しやすいです。これに対し、近年の新築住宅で主流となっている「塩化ビニル管」や「架橋ポリエチレン管」などの樹脂製パイプはサビに強く、耐用年数も長いため、築年数があまり経っていなければ配管サビの心配は比較的少ないでしょう。
また、洗面所やキッチンなどの給水管には「銅管」が使われることもあります。銅は長年の使用で緑青(ろくしょう)と呼ばれる特有のサビが発生しやすいことを覚えておきましょう。
水質と環境要因がサビに与える影響
水道水に含まれる成分や周囲の環境も、配管のサビ発生に影響を与える要因のひとつです。例えば、水道水の残留塩素(カルキ)は殺菌効果がある一方で、金属を酸化させる性質も持っているため、鉄製の配管内部を少しずつ酸化させ、サビの原因となります。
また、水の硬度(カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量)が高い地域では、配管内部にスケール(水垢)が付着しやすく、サビの発生を促進することも多いです。さらに、配管内の湿度や水の滞留も要因の一つで、長期間水を使わない場合、配管内に酸素を含んだ水が留まりサビが発生しやすくなります。
サビ配管が引き起こす家庭内トラブル
配管内部のサビは単なる見た目の問題ではなく、日常生活に様々な悪影響をもたらします。どのようなトラブルが起こり得るのか、具体的に見ていきましょう。
赤水の発生と健康への影響
配管内部のサビが進行すると、最も目に見える形で現れるのが「赤水」です。赤水とは、配管内部の鉄サビが水に溶け出し、蛇口から赤茶色や黄色に濁った水が出る現象です。特に朝一番や長時間水を使わなかった後に発生しやすく、見た目の不快感だけでなく、金属臭や鉄の味がして飲用には適しません。
赤水に含まれる鉄サビを少量摂取しても、一般的には深刻な健康被害はないとされていますが、体質によっては胃腸の不調や嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。また、赤水で調理をすると食材に鉄臭が移り、味や見た目が損なわれることもあるでしょう。
さらに、赤水は衣類の洗濯にも悪影響を与えます。白い衣類が黄ばんだり、シミになったりして洗濯物の美観を損ねる原因となるのです。
水圧低下や詰まりの原因に
サビが進行すると、配管内壁に「サビのコブ」と呼ばれる突起物が形成されることがあります。サビコブは配管の内径を狭め、水の流れを阻害するため、水圧の低下を引き起こしやすいです。「シャワーの勢いが弱くなった」「お風呂の湯はりに時間がかかるようになった」といった症状は、配管内部のサビによる水圧低下が原因かもしれません。
また、排水管にサビが発生した場合は、排水の流れが遅くなり、最悪の場合は完全につまってしまうこともあります。キッチンや洗面所の排水口から水が引きにくい、トイレの水が流れにくいといった症状は、排水管内部のサビや錆片の蓄積が原因となっている可能性もあるでしょう。
配管腐食による漏水リスク
配管のサビによる最も深刻なトラブルは「漏水」です。サビは配管の厚みを徐々に削り取り、やがて穴が開いて水漏れを引き起こします。特に鉄管の外側まで腐食が進行すると、配管破裂や大量漏水に至る危険が高いです。
漏水は床下や壁の中など目に見えない場所で発生することが多く、気づいた時には既に広範囲に被害が広がっていることもあります。漏水によって建物の構造材が腐食したり、カビやシロアリの発生原因となったりするため、住宅に深刻なダメージを与えかねません。
さらに、集合住宅では自室の漏水が階下の部屋に被害を及ぼす二次被害も懸念されます。このように、配管のサビは放置すれば赤水による生活の不便から、建物の損傷や漏水事故まで、多岐にわたるトラブルの発生が考えられるのです。
自分でできる!配管サビの応急処置
配管のサビによるトラブルに気づいたら、まずは自分でできる応急処置を行いましょう。専門家に依頼する前に試せる対処法をいくつか紹介します。
フラッシングで赤水を解消する方法
配管内部に溜まったサビ混じりの水を排出する「フラッシング」は、最も基本的な応急処置です。具体的な方法は次の通りです。
朝一番など、長時間水を使用していない時に蛇口から赤水が出たら、バケツ一杯(約10リットル)程度の水を勢いよく出し続けてください。水の色が透明になるまでしばらく流し続けることで、配管内に滞留していたサビ混じりの水を排出できます。この方法で臭いや味も一時的に緩和されるでしょう。
フラッシングはあくまで一時的な対処法です。数時間後や翌日にまた赤水が出るようであれば、配管内部のサビが進行している証拠であり、根本的な解決には至っていません。それでも、飲用や生活利用に支障のない水を確保するための応急措置としては有効です。
蛇口部品の清掃とメンテナンス
蛇口先端の「エアレーター(泡沫金具)」にサビがつまっていると、赤水の原因になることがあります。定期的な清掃を行い、水の出を改善してみましょう。
エアレーターの清掃方法は簡単です。まず、蛇口の先端部分(泡沫金具)を反時計回りに回して取り外します。取り外したエアレーターを分解し、歯ブラシなどを使って内部に付着したサビや水垢を洗い流したら完了です。頑固な汚れの場合は、お酢に数時間浸けておくと効果的に汚れが落ちます。清掃後は元通りに組み立てて蛇口に取り付けましょう。
また、蛇口や配管から水漏れが発生している場合は、ホームセンターで入手できる「防水テープ(自己融着テープ)」や「配管補修バンド」を巻き付けて応急的に漏水を抑えることも可能です。特に小さな穴からの漏れであれば、防水テープをきつく巻いて一時的に止水できますが、あくまで応急処置のため早めの根本修理が必要です。
浄水器の活用とその効果
サビ対策として「浄水器」の設置も効果的です。蛇口直結型の浄水器などを取り付ければ、フィルターが水中のサビ粒子を捕捉し、赤水をある程度防げます。浄水器は塩素も除去するため、水の味や臭いも改善できて一石二鳥です。
浄水器を選ぶ際は、サビを除去する能力が高いものを選びましょう。活性炭フィルターは塩素除去には効果的ですが、鉄サビの除去には限界があるため、鉄やマンガンの除去に対応したフィルターを持つ製品がおすすめです。ただし、浄水器はあくまで蛇口から出る水質を改善する器具であり、配管自体のサビを除去するわけではないことに注意が必要です。
香川県でおすすめのホームセンター
配管の補修や錆対策グッズを購入するなら、身近なホームセンターが便利です。香川県内には多くのホームセンターがありますが、特におすすめの店舗をいくつか紹介します。
西村ジョイ Sメガホームセンター 成合店
住所:香川県高松市成合町812-1
営業時間:9:00〜19:30 (資材館【木材・建築資材】平日は7:00~、日曜日は8:00~)
高松市成合町に位置する大型ホームセンターです。品揃えが豊富で、配管補修用品も各種取り揃えています。親切丁寧な接客が評判で、DIY初心者でも安心して相談できます。お手頃価格で必要な資材を購入できるのが魅力です。
西村ジョイ Sメガホームセンター 屋島店
住所:香川県高松市屋島西町2105-8
営業時間:
【本館】9:00~20:00
【園芸館】9:00~19:30
【資材館】7:00~19:30(日曜日は8:00~)
四国最大級の大型ホームセンターです。ダイソーやきむらなどのテナント、ペットコーナー、スーパーマーケット、アクアリウムコーナーなども併設されています。DIY資材から配管補修用品まで必要なものをすぐに揃えられ、幅広いサービスを楽しめます。
DCM川島店
住所:香川県高松市川島東町504番地
営業時間:9:00〜20:00
店内は綺麗に整理整頓されており、プラモデルやジグソーパズルなどの種類も豊富です。キャンドゥや農業系商品も取り扱い、工具や工作材料も充実しているのでDIY派にも最適です。配管関連の資材も種類豊富に取り揃えています。
ここからは専門家に任せよう – 自力対応の限界
配管のサビ問題は、ある程度は自分で対処できますが、症状が進行している場合や原因が複雑な場合は、自力での対応には限界があります。専門家に依頼すべきケースと、その判断基準について解説します。
「もう自分では無理かも」と感じる症状
次のような症状が見られる場合は、自力対応が難しく、専門業者への依頼を検討すべき段階です。
まず赤水が長時間続く場合や、しばらく水を流し続けても水の濁り(赤や黄色)が収まらないケースは、配管内部に頑固な錆が大量に蓄積している恐れがあります。軽微な表面錆びであればフラッシングで一時的に改善することもありますが、改善しない場合はサビの進行が深刻であるサインです。
漏水や腐食穴が見られる場合も注意が必要です。配管から水漏れが起きていたり、錆で配管外側に穴が開いてしまったりしている場合は、もはやテープ補修程度では対応できません。錆による腐食穴は周囲の金属も脆くなっているため、一部分を塞いでも他から再度漏れる可能性が高いです。
配管の耐用年数を大幅に超えている場合も専門家への依頼を考えましょう。給水管・排水管にはそれぞれ耐用年数があります。築数十年レベルの建物で、未交換の古い鉄管が使われている場合、全体的な錆劣化が進行していると考えてください。
配管の場所に手が届かない場合、壁の中や床下・地中に埋設された配管が錆びてトラブルを起こしている場合も、個人での修理は困難です。無理に自力で直そうと配管をいじると破損箇所を広げたり、二次被害を出したりするリスクもあります。
放置するとかえって高額修理に
配管のサビ問題を放置することは、結果的に高額な修理費用につながりかねません。初期段階の軽微なサビであれば、比較的安価な対処で済む場合も多いですが、サビが進行して配管の腐食が深刻化すると、大掛かりな配管交換工事が必要になります。
特に漏水が発生して床や壁などの周辺構造物にも被害が及ぶと、水道修理だけでは済まず住宅リフォーム工事が必要になるリスクが高いです。集合住宅では、階下への漏水被害によって賠償責任が発生する可能性もあるため、サビの兆候を見つけたら早めに対処することをおすすめします。
なお、集合住宅にお住まいの方は、配管の経年劣化による漏水が発生した場合、その箇所が専有部分であっても、常識的な使用状況下であれば居住者が修理費を負担することはほぼありません。多くの場合、管理組合の修繕積立金から費用が支出されます。ただし、漏水を発見したら早急に管理組合や管理会社に申告し、二次被害を最小限に抑える対応が必要です。
「工事費用が高くて躊躇している」という方もいるかもしれませんが、適切な時期に適切な修理を行うことで、将来的な大規模工事や二次被害のリスクを減らし、結果的にはコスト削減につながることを覚えておきましょう。
配管原因の水道トラブルは「かがわ水道職人」へ
香川県で水回りトラブルに対応する「かがわ水道職人」は、配管のサビトラブルにも迅速に対応する水道局指定工事店です。水のプロフェッショナルとして、赤水や漏水など配管サビに関連するあらゆる問題を解決します。
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