水のコラム

トイレつまりは自然に直る?放置してもOKな時間と危険なケースを徹底解説

2025年07月31日  トイレ

トイレがつまったとき、「しばらく待てば直るかも」と考えたことはありませんか。実は、つまりの原因によっては時間の経過で自然に解消するケースがあります。しかし、すべてのつまりが放置で解決するわけではありません。本記事では、自然に直るトイレつまりの条件と必要な時間、放置すると危険なケース、そして自分でできる解消法を詳しく解説します。

トイレつまりが自然に直るケースと必要な時間

トイレつまりが自然に解消するかどうかは、つまっているものが「水に溶けるかどうか」がポイントです。水に溶けやすいものが原因の場合、数時間の放置で自然に流れることがあります。

トイレットペーパーによるつまり

トイレットペーパーは水に溶けやすく作られているため、1~2時間程度の放置で自然に解消することがあります。日本製のトイレットペーパーはJIS規格により「水中で100秒以内に溶ける」と定められていますが、実際の排水管内では紙全体に水が行き渡るまで時間がかかることを覚えておきましょう。

一度に大量のトイレットペーパーを流してしまった場合でも、2時間ほど待てば徐々に水に溶けて流れやすくなる可能性があります。ただし、厚手の高級紙や海外製のトイレットペーパーは溶けにくい傾向があり、自然解消に時間がかかったり、完全には溶けなかったりすることも少なくありません。

また、タンクレストイレなど水流が少ないタイプのトイレでは、トイレットペーパーがつまりやすく、自然解消しにくい場合があるため注意が必要です。

排泄物によるつまり

便がつまった場合も、30分から3時間程度で自然に解消することがあります。健康な便の約70%は水分でできているため、時間の経過とともに水に溶けて小さくなり、流れやすくなるのです。

早ければ30分から1時間で改善することもありますが、便が硬い場合や水流が不十分だった場合は、2~3時間程度かかることもあります。便秘気味の方や、節水のためにタンク内にペットボトルを入れている場合は、溶けにくさや水量不足からつまりやすいかもしれません。

日頃から十分な水量で流すことを心がけ、特に大便時は「大」レバーを使用することが大切です。

流せる製品によるつまり

「トイレに流せる」と表示されたお掃除シートやペット用品などがつまった場合、半日から一晩(6~12時間程度)様子を見る価値があります。これらの製品もトイレットペーパーと同様に水に溶けるよう作られていますが、一般的に厚みがあるため溶けるまでに時間がかかるためです。

ただし、大量に流してしまった場合や、髪の毛やゴミが絡んでいる場合は、何時間待っても解消しないこともあります。「流せる」と書かれていても、一度に大量に流さず、少量ずつ分けて流すか、可燃ゴミとして処分する方が安全です。

完全に解消するまでの時間は状況により異なりますが、12時間以上待っても改善が見られない場合は、他の方法を試すか専門業者への相談を検討しましょう。

絶対に放置してはいけない!自然にらないトイレつまり

水に溶けないものが原因のトイレつまりは、どれだけ待っても自然に解消することはありません。むしろ時間の経過とともに状況が悪化する可能性があるため、早急な対処が必要です。以下のようなケースでは、放置せずに適切な方法で取り除く必要があります。

スマホやおもちゃなどの固形物は時間が経っても解消しない

スマートフォン、メガネ、ボールペン、子どものおもちゃなど、プラスチックや金属製の固形物を誤って流してしまった場合、いくら待っても小さくなったり溶けたりすることはありません。むしろ排水管の途中で引っかかったままとなり、完全に水の流れを妨げてしまいます。

さらに問題なのは、固形物がつまった状態で水を流し続けると、異物が排水管の奥へと押し込まれてしまうことです。奥に入り込んでしまうと取り出すのがより困難になり、場合によっては便器を外す大掛かりな工事が必要になりかねません。

固形物を流してしまったことに気づいたら、それ以上水を流さず、すぐに対処することが重要です。手が届く範囲にある場合はゴム手袋をして取り出し、届かない場合は早めに専門業者に相談しましょう。

紙おむつ・生理用品は水を吸って膨張し悪化する危険性

紙おむつや生理用ナプキンなどの吸水性製品がつまった場合、放置は絶対にNGです。これらの製品には「高分子吸収材(高吸水性ポリマー)」という素材が使われており、水分を吸収すると元の大きさの200~1000倍にまで膨張します。

つまり、時間が経てば経つほど製品が水を吸って大きくなり、排水管を完全にふさいでしまうのです。一度水を吸った高分子吸収材は元に戻ることがないため、物理的に取り除く以外に解決方法はありません。

万が一これらの製品を流してしまった場合は、それ以上水を流さず、すぐに水道修理業者に連絡しましょう。早期に対処すれば比較的簡単に取り除けますが、放置して奥まで入り込んでしまうと修理費用も高額になってしまいます。

尿石による慢性的なつまりは専門的な対処が必要

トイレ掃除を怠っていると、尿に含まれるカルシウムなどの成分が固まって「尿石」となり、排水管内に蓄積していきます。尿石は時間とともに硬く大きくなり、水の流れを妨げる原因となります。

尿石によるつまりは、放置しても絶対に改善しません。むしろ時間の経過とともに尿石が肥大化し、つまりがひどくなっていきます。また、尿石は通常のトイレ用洗剤では落とせないほど頑固な汚れです。

定期的な掃除で予防することが大切ですが、すでに尿石が蓄積してつまりを起こしている場合は、専用の薬剤を使うか、専門業者による高圧洗浄などの処置を検討してください。慢性的につまりを繰り返す場合は、尿石の蓄積を疑ってみましょう。

今すぐ試せる!自分でできるトイレつまり解消法

トイレつまりの原因が水に溶けるものであれば、自力で解消できる方法を試してみましょう。自然に任せて何時間も待つより、適切な方法を試すと短時間で解消するかもしれません。

4060のぬるま湯で紙や便を溶かす方法

トイレットペーパーや便がつまっている場合、40~60℃のぬるま湯を使う方法が効果的です。バケツにお湯を汲み、胸の高さ程度から便器の排水口に向けてゆっくりと注ぎます。高い位置から注ぐことで水流に勢いが生まれ、つまりの原因を動かしやすくなります。

お湯を注いだ後は30分から1時間程度放置し、つまりがふやけた頃にバケツで水を少しずつ流して確認しましょう。この方法なら、ただ放置するよりも短時間でつまりが解消する可能性が高まります。

注意点として、60℃を超える熱湯は絶対に使用しないでください。陶器製の便器にひび割れが生じたり、排水管の接合部が劣化したりする恐れがあります。給湯器の温度設定を確認し、必ずぬるま湯程度の温度を守りましょう。

重曹とクエン酸で汚れを分解する方法

尿石の蓄積やトイレットペーパーのつまりには、重曹とクエン酸(またはお酢)の組み合わせが有効です。まず重曹1/4カップを便器内全体にふりかけ、続いてクエン酸1/2カップを注ぐと炭酸ガスの細かな泡が発生し、排水管内の汚れを浮かせて落とす効果があります。

泡が発生したら、60℃程度のお湯を便器の半分くらいまでゆっくり注ぎ、そのまま1時間程度放置してください。時間が経ったら、バケツの水を少しずつ流してつまりが解消したか確認しましょう。

この方法は尿石によるつまりの予防・解消に役立つだけでなく、悪臭除去効果も期待できます。ただし、投入順序を間違えないこと(必ず重曹が先)と、便器内の水位が高い場合は事前に汲み出しておくことが重要です。

中性洗剤でタンパク質汚れを除去する方法

便などのタンパク質汚れによるつまりには、市販の中性洗剤が効果を発揮します。液体の中性洗剤を約100ml便器に注ぎ、40~60℃のお湯を加えて20~30分放置しましょう。洗剤に含まれる界面活性剤がタンパク質を分解し、つまりを解消しやすくします。

時間が経ったら、お湯をゆっくり注いで流れるか確認してください。泡立ちが多い洗剤を使う場合は、便器から泡があふれないよう、事前に水位を下げておくと安心です。

作業時はゴム手袋を着用し、異なる洗剤を混ぜないよう注意しましょう。特に「混ぜるな危険」と表示されている塩素系漂白剤と酸性洗剤は、混ざると有毒ガスが発生するため絶対に併用してはいけません。

ラバーカップ(スッポン)で吸引する基本テクニック

ラバーカップは最も一般的なつまり解消道具で、ホームセンターや100円ショップでも購入できます。使い方のコツは、まず便器内の水位を調整することです。ゴム部分がしっかり水に浸かる程度の水位に保つことで、効果的に吸引圧をかけられます。

カップを排水口に密着させたら、ゆっくり押し込んで空気を抜き、勢いよく引き上げる動作を繰り返してください。軽度のつまりであれば、数回の動作で解消することが多いでしょう。

ただし、固形物がつまっている場合は無理に圧をかけ続けないでください。異物をさらに奥へ押し込んでしまう恐れがあります。また、力任せに使用すると便器や配管を傷つける可能性もあるため、効果がない場合は別の方法に切り替えましょう。

ペットボトルやビニール袋を使った応急処置

ラバーカップがない場合の応急処置として、ペットボトルやビニール袋を使う方法がおすすめです。

ペットボトルを使う場合は、大きめのボトルの底を切り取り、口側を握って排水口に押し当てます。ボトルを潰しながら上下させることで、簡易的なラバーカップの代わりになりますが、本物のラバーカップに比べると威力は劣るため、軽いつまりにしか効果がありません。

ビニール袋を使う方法は、厚手の袋を2枚重ねてゴム手袋の上から被せ、拳を排水口に出し入れして圧力をかけます。できるだけ隙間がないよう腕を入れるのがコツですが、手が大きい人は抜けなくなる恐れがあるため注意が必要です。

どちらの方法も、あくまで応急的な手段として考えてください。

ワイヤーブラシで奥のつまりをかき出す方法

排水管の奥でつまりが発生している場合は、ワイヤーブラシ(トーラー)を使う方法があります。細長い金属製のワイヤーを排水管に挿入し、先端のブラシでつまりを崩したり引っ掛けたりして除去します。1m以上の長さがあるため、便器直下より深い位置のつまりにも対応可能です。

使用時はゴム手袋を着用し、ワイヤーをゆっくりと挿入していきます。つまりに当たったら、ハンドルを回転させながら少しずつ押し進めていきましょう。

ただし、無理に力を入れすぎると便器や配管を傷つける恐れがあります。また、異物を奥へ押し込んでしまう危険もあるため、手に負えないと感じたら無理をせず専門業者に任せましょう。

香川県内でつまり解消グッズが買える大型ホームセンター

自力でトイレつまりを解消する際に必要な道具は、以下のホームセンターで購入できます。

西村ジョイ Sメガホームセンター屋島店

住所:香川県高松市屋島西町2105-8

営業時間:資材館 月~土7:00~19:30 日8:00~19:30

四国最大級の大型ホームセンターで、ラバーカップやパイプクリーナーなどのトイレ用品が豊富に揃っています。100円ショップのダイソーも併設されており、応急処置用のグッズも手に入ります。

DCM香西店

住所:香川県高松市香西東町350-1

営業時間:9:30~20:00

DIY用品から生活用品まで幅広く取り扱っており、トイレつまり解消グッズも充実しています。店員の丁寧な接客にも定評があり、初めての方でも安心して相談できます。

コメリパワー坂出店

住所:香川県坂出市入船町2-1-7

営業時間:月~土7:30~20:00、日9:00~20:00

プロ向けの建築資材から家庭用品まで品揃えが豊富で、早朝から営業しているため急なトラブルにも対応しやすい店舗です。

自力で解決できない時は迷わずプロに相談を

自分で対処法を試しても改善しない場合や、明らかに自力では対処できない原因が疑われる場合は、無理をせず専門業者に相談することが大切です。

水道修理業者に依頼すべきタイミング

以下のような状況では、早めに水道修理業者への依頼を検討しましょう。

2~3時間待っても全く改善の兆しが見られない場合は、自然解消は期待できません。特に水位が全く下がらない、むしろ上がってきているような状況なら、完全につまっている可能性が高いでしょう。

固形物や吸水性製品を流してしまったことが明らかな場合は、時間を置いても改善しないばかりか、状況が悪化する恐れがあります。早急に専門業者に連絡し、適切な処置をしてもらうことが重要です。

また、つまりが頻繁に発生する場合は、排水管の奥に慢性的な問題が潜んでいる可能性があります。尿石の蓄積や配管の劣化など、根本的な原因を突き止めて解決する必要があるでしょう。

自分で対処を試みたが効果がない、あるいは便器や配管を傷つけてしまいそうで不安な場合も、無理をせずプロに任せることをおすすめします。専門業者なら高圧ポンプや電動トーラー、内視鏡カメラなどの専用機材を使って、迅速かつ確実につまりを解消してくれます。

香川県全域対応!トイレつまりは「かがわ水道職人」

香川県内でトイレつまりにお困りの際は、水道局指定工事店の「かがわ水道職人」にお任せください。24時間365日受付対応で、年末年始やお盆でも変わらずサービスを提供しています。お電話一本で最短30分から1時間ほどで現地へ駆けつけ、経験豊富な専門技術者が迅速にトラブルを解決いたします。

作業前には必ず詳細な見積もりを提示し、お客様にご納得いただいてから修理を開始するため、料金面でも安心です。お支払いは現金のほかクレジットカードや銀行振込、QRコード決済、コンビニ支払いなど、お客様のご都合に合わせて選択できます。

最新の技術と設備を用いた高品質なサービスで、トイレつまりから水漏れまで、あらゆる水回りのトラブルに対応いたします。香川県全域が対応エリアですので、高松市や丸亀市はもちろん、県内どこでもお気軽にご相談ください。

 

かがわ水道職人 0120-492-315

かがわ水道職人 0120-492-315