水のコラム

散水栓から水漏れが!原因と対処法

2022年03月05日  水回りのメンテナンス


「庭にある水栓から水漏れが起きている」「埋め込み式の蛇口から水漏れしている」といった経験をしたことはありませんか?

一般的に庭に設置されていることの多い、柱に蛇口がついているタイプのものを「水栓柱」、駐車場などに埋め込まれている蛇口のことを「散水栓」といいます。

実は、こういったものは、家の中で使用するような普通の蛇口に比べて水漏れが発生しやすいとされています。そこで今回は「散水栓」による水漏れの原因と対処法についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

散水栓とは

そもそも「散水栓」とは、主に屋外に設置される庭や外部の水まき等に使われる水栓のことを指します。

通常は、建物の出入り口付近の地中に埋められた「散水栓ボックス」(バルブボックス)と呼ばれる場所に取り付けられることが多く、ふたを開けてホースを取り付けてから使用するようになっています。

散水栓は基本的に地中に埋まった構造となっているので、見た目もすっきりとした印象を与えるほか場所をとらないため、マンションやアパートなどでは重宝されやすいです。

また、散水栓と水栓柱の蛇口には「単水栓ハンドルタイプ」といわれるひとつの蛇口がついているものと、1つの水道管に2つの蛇口がついている「2口タイプ」があり、おもに広く使われているのはこの単水栓ハンドルタイプだとされています。

ほかにも、ハンドルの種類や水栓柱、レンガや木目調といったさまざまなデザインのものがあります。ハンドルに関しては自分の手になじむもの、庭の雰囲気を気にする方は見た目なども重要な判断ポイントとするのがいいでしょう。

中には高額のものもあるので、購入する前に商品のレビューや口コミをチェックしてみたり、業者に相談してみるのも1つです。

散水栓の水漏れはなぜ起こる?原因を見つけよう

「散水栓」の水漏れはなぜ起きてしまうのでしょうか。

主に散水栓の水漏れの原因となるのは3つです。
■パッキンの劣化・不良
まず「パッキンの劣化や不良によるもの」が挙げられます。

主に散水栓に使用されているパッキンは3カ所あり、ハンドル部分にあるものは「三角パッキン」、吐水パイプの根本は「Uパッキン」、吐水パイプの先を「コマパッキン」と呼ばれています。

水漏れが起きている部分がわかれば、DIYが得意な方なら自分でも充分対処できます。
■蛇口の故障
また、水漏れが起きているのが「蛇口」である場合は、蛇口本体の交換や修理が必要となります。

散水栓に用いられている蛇口で使われていることの多い単水栓の部品に関しても、パッキン同様にホームセンターで購入が可能です。その際は、必ず元栓を閉めてから作業を行うこと、加えてレンチやプライヤーといった工具が必要となることもあるので、よく確認してから行うようにしてください。
■配管からの水漏れ
最後3つ目に「配管」からの水漏れについては、主に地震や凍結といった環境の変化によって哀感が破損することで水漏れにつながってしまう可能性もあります。

配管からの水漏れや、パッキンや蛇口の水漏れなどに比べても、気が付かないことも多いうえ、被害も大きくなりやすい傾向にあるので注意が必要です。

また、配管からの水漏れの場合、かなり高い技術を要するため、どれだけDIYに慣れている方でも、作業は難しいといわれています。そのため、もし配管からの水漏れが起きた際は、できるだけはやく水道工事業者に依頼するのがおすすめです。

しかしながら、散水栓に水漏れが生じていてもなかなか気づかないパターンも考えられます。

たとえば「いつもと使っている頻度は変わらないはずなのに、なぜか水道代が高い」「散水栓周辺がよく締めるようになった」といった現象が発生していれば、もしかしたら散水栓の水漏れが起きている可能性が高いです。

散水栓周辺の湿りに関しては、天候や機構の影響により湿ってしまうこともあるので、気になる方は散水栓を直接見てみるか、水道メーターをチェックしてみるのがいいでしょう。一戸建ての場合、このメーターは玄関や駐車場周辺の地面に入っていることが多いです。とくに水を使っているわけではないのでメーターが回っていれば水漏れが起きているサインだといえます。

散水栓の水漏れの対処法

最後に「散水栓」の水漏れの対処法について紹介します。まず、散水栓から水漏れが起きているとわかれば、意外を大きくしないようにするのが何よりも重要です。

被害を最小限に抑えるためには、元栓を閉めるようにしましょう。元栓を閉めることによって、それ以上水が漏れてしまうことを避けられるため、まずはこの処置を徹底するようにしてみてください。

もし、パッキンの不良による水漏れであれば、蛇口本体とハンドルの接合部、蛇口本体と吐水パイプの接合部などといった各部分のパッキンを取り外して交換しましょう。

パッキンやそれにともなう工具などは、ホームセンターに売っているので、こういった作業に慣れている方や原因が明確な場合は対処できます。また、散水栓自体が破損しているのであれば、新しい蛇口に交換する必要があります。

蛇口を水道管から外し、シールテープをなじませながら新しい蛇口にとりつけるようにしましょう。ただし、配管からの水漏れの場合、高い技術や場所によっては専門の資格を要するケースもあるので、自分一人で対処するのではなく、できるだけ早く水道工事業者に依頼するようにしましょう。

なお、水道修理業者といっても全国にはたくさんあり、質や対応の速さにも差があります。そのため、もし早く解決してほしい場合は迅速対応・24時間対応といったものをうたっている業者を選ぶようにするのがいいかもしれません。

また、中にはやたらと高額な請求をするところや質の低い対応をする、悪徳業者のようなところもあるので、ホームページの情報を確認し、これまでの実績や具体的な予算を確認するようにしてください。

「明らかに強引な営業をしてくる」「水道局指定の工事業者ではなく、予算の概算などが何となく曖昧」といったところは要注意です。

作業時間に関しては、パッキンや蛇口本体の交換のみであれば、1~3時間程度ですみますが、配管のトラブルの場合は発生個所にもより、4~6時間程度かかってしまうことも珍しくありません。したがって、予算も作業時間もある程度かかってしまうことを、前もって考慮しておくといいですね。

まとめ

今回は「散水栓」の水漏れが起きる原因とその対処法などについて、散水栓の特徴を踏まえながら紹介してきました。散水栓の水漏れの原因の多くは「パッキンといった部品の劣化や故障」「蛇口からの水漏れ」「配管からの水漏れ」などが挙げられます。

とくに、パッキンや蛇口に関しては、自力でも交換することによって解消できるケースがあるものの、配管からの水漏れについては、専門の知識や経験、資格が必要なるため、業者に依頼した方がいいといえるでしょう。

ほかにも「自分では対応できない」「原因がどこからなのかわからない」といった場合でも、業者に頼んだ方が安心です。

また、水漏れは普段の使い方にも注意するようにしましょう。「力任せにハンドルをひねる」「長期間使用しないまま放置する」といった使い方をしてしまうと、散水栓や水栓柱のトラブルに発展してしまうこともあるので、気を付けてください。

かがわ水道職人 0120-492-315

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