水のコラム
台所の蛇口の交換サインは?交換前に確認しておきたいポイントもあわせて紹介!
水漏れや錆など、蛇口は時間とともに劣化していきます。今回は、蛇口交換が必要なサイン、交換前に確認したい4つのポイント、実際に交換する方法などについてお話しします。
台所の蛇口を交換する前に確認しておきたいポイント
台所の蛇口を交換する前に確認すべきポイントは5つあります。自宅の蛇口の状態を見てみてください。もしかしたら問題は蛇口ではなく、別のところに原因があるかもしれません。
■修理対応できる水漏れかも?
蛇口交換を検討する理由が水漏れの場合、蛇口以外のところも確認してみましょう。コマやパッキン、バルブカートリッジの経年劣化、ボルトやナットのゆるみなど、じっくり見てみましょう。このような部分から水漏れが生じることが多いのです。
ボルトやナットを締めたり、バルブカートリッジを交換したりすることで、水漏れが改善するケースも少なくありません。
■蛇口を使用した期間は?
蛇口の耐用年数は10~15年といわれています。長期間の使用にも耐えられますが、やはりどこかが破損している可能性は否定できません。
仮に部品交換をしても、蛇口そのものが破損していれば、再び水漏れを起こすでしょう。10年以上使い続けた蛇口は、交換した方が安心できます。
■蛇口が破損しているかも?
蛇口自体がぐらぐらしていたら、経年による錆や腐食が原因と考えられます。壁に取り付けるタイプなら、配管自体が寿命かもしれません。部品の破損だけだと交換で済みます。
しかし、内部のさびつきや複数の修理箇所が存在すると、本体ごと取り替えた方が安上がりです。
■蛇口がつまっている?
水の流れが弱かったり、多方向に飛散したりする場合、吐水口の先端キャップにあるストレーナーが汚れている恐れがあります。
古い歯ブラシを使って、ストレーナーを掃除してみてください。水の流れがスムーズになり、飛散もなくなるはずです。
もしこれで改善が見られないなら、給水管や給湯器に問題があるので、専門業者へ相談してみることをおすすめします。
■部品入手が困難
蛇口の耐用年数が近づくにつれ修理の依頼件数が増え、結果的に部品入手が困難になっていくでしょう。他にも、メーカーは新しい製品をリリースしているため、古い製品の部品は在庫がなくなってしまうことも。
さらに製造終了になれば、修理対象からは外れてしまいます。こうした場合、交換を余儀なくされます。
台所の蛇口を交換するべきサイン
「そろそろ交換した方がいいかも?」と、時期を見極めるためのサインは4つあります。
■水漏れ
接続部分のゆるみや、経年劣化によって水漏れが起こりえます。どこから水漏れしているかによっても修理する場所は違います。
まずは水漏れの場所を確かめましょう。吐水口やレバーの下なら、カートリッジの経年劣化が考えられます。蛇口の根元ならパッキンの劣化です。
■音
ワンホールタイプもしくは2つのハンドルで操作するツーハンドル混合水栓の場合、動かした時に「キー」という甲高い音がすることがあります。音の原因は、コマパッキンの経年劣化と見られ、そのままにしておくと破損して水漏れする可能性も。
音がしたら、コマパッキンを交換しましょう。
■操作しづらい(ハンドルが固いなど)
1つのハンドルで操作するシングルレバー混合水栓は、レバーが固くなってスムーズに動かなくなるケースが見られます。原因は、水に含まれるミネラルが付着して結晶化したものや錆つきです。
レバーが柔軟に動くのは、グリスの働きによるものです。グリスが切れると、部品同士が摩耗して動かしにくくなります。
■ぐらつき
蛇口が取り付けられている台のビスがゆるむことで、蛇口がぐらつきます。台と蛇口を繋いでいる金属部分に隙間ができるとシンク下にまで水漏れが及んでシンク自体を傷めてしまうので、早めの対応を心がけましょう。
台所の蛇口を交換する方法
蛇口を交換する方法は自分で行う方法と業者に依頼する方法の2つがあります。しかし業者に依頼する場合は信頼できるところを選びましょう。
各地域の水道局では、政令の基準に基づいて「指定給水装置工事事業者」が指定されています。依頼先の業者が、自分の居住地の「指定給水装置工事事業者」かどうか、確認してください。
他にwebサイトで事前に料金を確認できて、実績豊富な業者かを見てみましょう。アフターフォローや、キャンセル料や見積料についても調べておくとなお安心です。
自分で蛇口を交換する方法
自分で蛇口交換する時、必要な物と手順を解説します。新たに取り付ける蛇口によって、必要な物は変わってきます。あらかじめ説明書やメーカーwebサイトで確認しておきましょう。
■工具を揃える
ドライバー類、モンキーレンチ、ウォータポンププライヤーを揃えておきましょう。バケツや雑巾、軍手も同様です。
■止水栓を閉める
蛇口から水があふれ出さないようにするため、まずは止水栓を閉めましょう。大抵シンク下にあります。もしシンク下に止水栓がなければ、住まい全体の止水栓を閉めます。水が使えなくなるので、支障のない日時を選んで行ってください。
■水栓分解
水栓を分解して、部品の清掃や交換を行います。終わったら、水栓を組み立てていきます。
■止水栓・元栓を開く
止水栓と元栓を開き、水を流してみましょう。始めはゆっくり流した方がよいでしょう。問題なければ、交換終了です。
なお、自分で交換を始めてみて「これはちょっと無理そうだ」と感じたら、中止して業者に任せましょう。無理をして作業を続けた結果パーツを破損して、修理費がかさむかも知れません。こうした状況に備えて、あらかじめ業者を選定しておくと、慌てずに済みます。
台所の蛇口を選ぶ時にチェックしたいポイント
蛇口は現在、さまざまなタイプが出回っています。しかし、何でも好きな物を選べるか、というと、そうではありません。今使っているものに適しているか、確認してみましょう。
■壁に取り付けるタイプ
ツーハンドルやシングルレバー、単水栓(水かお湯のいずれか)が主にこのタイプです。
■台に取り付けるタイプ
シングルレバーの蛇口は取り付ける穴が1つか2つあります。ツーハンドルは取り付け穴が2つです。
■蛇口の口径
蛇口の口径が同じ物を選びましょう。寸法が異なっていると、ぐらついたり、蛇口を取り付けられなかったりします。また、取り付け穴の径やツーホールタイプは、穴の間隔も見ておきましょう。
■蛇口の機能
節水型やセンサー式、水はねしにくいタイプや浄水器つきなど、多機能な蛇口が販売されています。台所の蛇口は最も多く使いますから、生活スタイルに合わせた機能の蛇口を選ぶとよいでしょう。
■蛇口の形状
蛇口自体の形にも注目してみましょう。ストレートタイプ、ガチョウの首のような形をしたグースネックタイプ、L字型やU字型などが挙げられます。形によって使い勝手も変わります。もし、壁に取り付けるタイプの蛇口を台に取り付ける物にしたいという場合は流しのリフォームが必要です。費用は高額になるため、よく検討しましょう。
まとめ
水漏れや甲高い音がしていたり、蛇口がぐらついていたりする場合、蛇口や部品の交換が必要かもしれません。些細な破損でも、放っておけば大きなトラブルにつながることもあります。修理費用を抑え、快適な生活を守るためにも、一度点検をしてみましょう。