水のコラム

洗濯機の防水パンの交換時期は?交換サインについても解説

2022年05月26日  水回り


水漏れを起こした場合でも、洗濯機の下に防水パンがあれば床に水が浸水せずにすみます。洗濯機の防水パンは、室内置きの洗濯機には重要なアイテムなのです。

しかし防水パンがなぜ大切であるのか、防水パンの交換時期はあるのかということはあまり知られていません。

そこで今回は、防水パンの役割りや交換時期、防水パンの交換手順などを詳しく解説していきます。この記事を参考に、防水パンの役割や交換時期をしっかり理解しておきましょう。

洗濯機の防水パンとは?仕組みと役割

アパートやマンションの洗濯機置き場には、すでに設置されていることが多く目にした方もいるのではないでしょうか?

洗濯機の下側に敷かれているトレイが防水パンなのです。防水パンは、水漏れを防ぐことを目的としてつくられています。

洗濯機の水漏れトラブルで、あふれた水が床に浸水しないようにキャッチしてくれるアイテムです。アパートなどの集合住宅では、床下漏水で下の住人に被害を与えないように入居前から防水パンが設置されています。

■ホースからの水垂れを防ぐ
防水パンは水漏れ対策のほかにも、ホースから垂れてくる水もキャッチしてくれます。冬になると洗濯機や水道の蛇口が結露し、その水が落ちてくるため床が濡れないようにする役割もあるのです。

■振動から床を守る
洗濯機を始動させると、大きな振動が起こります。防水パンを使うことで、小刻みな振動から床を守るという役割もあるのです。

防振パット付の防水パンを使用すれば、洗濯機による騒音対策もできます。

洗濯機の防水パン交換のサインは?

使用し続けると、洗濯機の防水パンは破損してきます。防水パンの素材は、プラスチック製がほとんどです。

ある程度使用していると劣化による破損が起こります。そのような場合には、新しい防水パンに交換することがおすすめです。

しかし防水パンを交換するタイミングは難しく、どの時点で交換したらよいのか悩みます。そこで、防水パン交換のサインを分かりやすくまとめてみました。

下記の点に該当するのであれば、新しいものに交換してください。

■防水パンの下側が破損しているとき
防水パンの素材は、強化プラスチックや耐水樹脂などでつくられているため、振動や水に強い特性があります。

しかし、引っ越しなどで強い衝撃を与えてしまった場合や、かなりの年数にわたり使い続けていると破損してしまいます。

洗濯機を置く下の部分や、横の防水箇所が割れてしまうと修理はできません。割れているだけで、そこから水がしみだしてしまい防水の役目を果たせないため、この状態になっているときは新品に交換するタイミングです。

■洗濯機の種類を変えたとき
洗濯機はさまざまな種類が存在します。一般的な洗濯機でも、サイズや形が異なります。この場合、防水パンに新しい洗濯機が入りきらないという可能性もあるのです。

洗濯機を新しく購入したときは、洗濯機のサイズに合わせた防水パンに交換しておきましょう。

また、一般の洗濯機からドラム式に変更した場合も交換のタイミングです。ドラム式の洗濯機は、一般のものより重量があります。

排水口の掃除や移動するときに困難になるため、高さのある移動させやすい防水パンを使うケースがほとんどです。

■接続されている排水エルボを交換したとき
洗濯機の排水口に直接ささっている、排水エルボと呼ばれる部品があります。この排水エルボが破損すると、水漏れのトラブル原因につながるのです。

そのため排水エルボを交換しなければなりませんが、旧式のタイプと新しいタイプのサイズが異なる場合があります。

排水エルボのサイズを、防水パンの穴のサイズに合わせ購入できれば問題はありませんが、古すぎてサイズがない可能性もあります。

その場合は、排水エルボと一緒に防水パンも購入してください。両方が新品なら、水漏れトラブルも改善されます。

■他の防水パンに変えたいとき
洗濯機の防水パンには、いくつかの種類があります。一般的には底面がフラットになっているタイプが多いです。

そのほか、転がし配管分が上げ底になっているタイプや、底上げタイプ、キャスター式などがあります。

「フラットタイプを使っていたが、排水口の掃除や移動が大変なので、底上げタイプに変更したい」と思ったら交換のタイミングです。

キャスター付きの防水パンは、洗濯機を簡単に移動させられるため、床掃除もしっかりしたいという方にはおすすめな防水パンになります。

洗濯機の防水パンを交換するときの手順

DIYで防水パンを自分で交換してみようという方に、交換する時の手順を紹介します。取り付けるときには電動ドライバーや排水トラップ回し、スケールなどの工具も必要になってきます。

当記事を読んで、自信のない方は専門業者へ依頼してください。

■現在使用している防水パンを撤去する
はじめに現在使用している防水パンの撤去から始めます。洗濯機を移動させ、防水パンの排水口に付いている部品を外していきましょう。

すべて外せたら、床に止めてあるネジを取れば防水パンは撤去できます。

■床の掃除
現在の防水パンが撤去できたら床を掃除してください。長年溜まったゴミやホコリが、設置されていた場所に落ちています。

そのほか、洗剤などの液体がこぼれて固まっていることもあります。新しい防水パンを置く前に、きれいに掃除することが大切です。

■排水口の掃除
洗濯機や防水パンを移動させる機会はあまりありません。移動させて掃除がしやすくなっているときに、排水口も掃除をしておきましょう。

排水口のつまり予防にもつながり一石二鳥です。

■防水パンに排水トラップを接続する
掃除が終わったら、新しい防水パンに排水トラップを接続します。排水トラップの中身を取り出し、防水パンの開口部にUパッキンを取りつけましょう。

開口部から排水トラップを持ち上げて、芯が合っていることを確認することが重要です。

次に開口部に締め付け部を挿入していきますが、パッキンを入れ忘れると締め付けられないため注意してください。

開口部から片方の指でトラップを持ち上げ、逆側の手で締め付け部を回します。排水トラップは仮締め状態にしておきましょう。

■排水口に合わせて防水パンを設置
次に排水口に合わせながら防水パンを取り付けていきます。排水口にトラップがはまっていることを確認しながら、取り付けるのがコツです。

防水パンの隅を4箇所ビス止めし、電動ドライバーで固定させてください。ここでトラップ回しを使用して、先ほど仮締めした排水トラップの増し締めをおこないましょう。

■排水トラップ部品の取り付け
防水パンの固定ができたら、排水エルボやトラップのフタなどの部品を取り付けます。

すべての部品が取り付けられたら、洗濯機を元に戻して排水ホースをつないですべての作業は完了です。

洗濯機防水パンの交換にかかる費用

防水パンの交換は、自分でもおこなえますが手間や時間がかかります。また防水パンの交換は、専門技術が必要です。

慣れていない方は、作業工程で失敗してしまうことも考えられます。

業者に依頼した場合の費用相場は、2万円前後が目安だといわれています。自信がないまま自分で作業して失敗のすえ購入し直すのであれば、業者へ依頼する考え方も賢い選択肢のひとつです。

業者によって費用が異なるため、依頼する前に見積もりをとりましょう。

まとめ

洗濯機の防水パンの役割や、交換するタイミングなどを解説してきましたがいかがだったでしょうか?

洗濯機から水漏れしたとき、床に浸水させず受け止めてくれる防水パンは大切なアイテムです。そのほか、振動や結露から床を守ってくれる役割などもあります。

また防水パンにはいろいろな種類があるため、自分で使いやすい防水パンに交換してみてもいいでしょう。

交換は自分でもおこなえますが、手間や時間がかかります。作業工程も複雑なため慣れていない方は、専門業者へ依頼することをおすすめします。

かがわ水道職人 0120-492-315

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