水のコラム

お風呂の排水口の流れを改善するには?具体的な解消法を解説

2022年07月21日  お風呂

お風呂の排水口の流れが悪い場合や、シャワーを使っていると水が排水口から逆流してくることがあります。お風呂では、キッチンとは違う汚れが溜めるため定期的な掃除が大切です。

そこで今回は、排水口が流れにくい原因やつまりの解消法をご紹介します。お風呂の排水口は、つまりやすい場所であるため、原因をしっかりつきとめてから対処してください。また自力でつまりを解消する方法もおすすめです。

お風呂の排水口の流れが悪いときの原因は?

排水口の流れが悪いときは、汚れが固まり排水口につまっていることが原因です。汚れは、ゴミ受けや排水トラップに溜まり水の流れを悪くしています。この場合は、ゴミ受けや排水トラップの清掃で解消されます。

しかし細かい汚れは、ゴミ受けや排水トラップをすり抜けて排水管の奥でつまります。こちらも、クリーナーや掃除器具でつまりを解消させることが可能です。では、いったいどのような汚れが排水口に溜まるのでしょうか?つまり原因を細かく解説します。

髪の毛
ひとつめの原因は、髪の毛です。シャンプーで洗うとき、かなりの本数が抜けていると感じたことはないでしょうか?人の髪の毛は1日に50本〜100本ほど抜けるといわれているのです。

その多くが洗髪しているときに抜け落ちるため、排水口に溜まってしまいます。細い髪の毛は、ゴミ受けや排水トラップをすり抜け排水管の奥に入り込みます。そこで固まり、つまりの原因になるため、十分な対策が必要です。

固形物
固形物も要注意です。シャンプーやリンス、ボディーソープの詰め替えキャップなどを、洗い流してしまわないよう注意してください。ヘアゴムやヘアピンも、知らないうちに流れていることがあります。

だいたいはゴミ受けや排水トラップで止まります。しかし、浴槽掃除をしているときに固形物を流してしまうと、排水管奥でつまるため注意しましょう。そのほか、お子さんの小さい遊具も流れていくため注意が必要です。

石鹸カス
しっかりと流れているように見えるシャンプーやボディーソープの泡も、つまりの原因になります。お湯で流された泡は、ゴミ受けや排水トラップをくぐり抜けて排水管の奥へと進みます。排水管の中で冷やされ石鹸カスの固まりになるのです。

ゴミ受けの掃除をしたとき、髪の毛と一緒に白いカスが媚びりついていることがありますが、その正体は石鹸カスです。髪の毛や固形物につくとドロドロとした固まりになるため、排水口が詰まりやすくなります。定期的な清掃で対策していきましょう。


人が体を洗うときは、必ず垢がでます。この垢も排水口が詰まる原因になっているのです。垢は小さく、排水口や排水管の内側に溜まっていきます。徐々に固まりが大きくなるとつまりが発生します。

また、石鹸カスと同様髪の毛や固形物に付くため、定期的な清掃が大切です。大家族やシャワーの回数が多い方は、垢が排水口に溜まるペースが早まります。1週間に2日はゴミ受けを掃除する習慣をつけましょう。

お風呂の排水口の構造はどうなっているの?

お風呂の排水口には、排水トラップと呼ばれる器具があります。これは下水の臭いや害虫などの侵入を防ぐための道具なのです。排水トラップの形状は、2種類のタイプがあります。どのような形状なのかみていきましょう。

ワントラップ
ワントラップとは、お椀型をしている形状の排水トラップです。ワントラップと外側に溜まる水によって、臭いや害虫の侵入を防ぎます。排水口の蓋を取り、ゴミ受けの下側を確認してみましょう。

プラスチック製の椀がネジ留めされているタイプや、目皿と椀が別で被せてあるものであればワントラップになります。ワントラップの特徴は、手を入れて掃除がしやすいことです。汚れが溜まったときも、隅々まで清掃できます。

ドラムトラップ
ドラムトラップは、排水口の貯水部分がドラムのような形状をしています。ユニットバスなど最新の浴槽では、この形状の排水トラップが主流です。目皿を見て、長方形をしている場合はだいたいドラムトラップの形状だと考えられます。

貯水がたくさんできるドラムトラップは、排水管の空気が逆流することがありません。また貯水量が多いため、水が蒸発することがないメリットもあります。しかし、構造上ワントラップと比較すると掃除が難しい点がデメリットです。

排水トラップの周辺
排水トラップの周辺には、いろいろな設備があります。一番上にふたと目皿があり、その下にゴミ受けが設置されています。ゴミ受けを外すと、その下に排水トラップが設置されている構造です。

ゴミ受けに溜まった汚れを取り除いても、つまりが解消しない場合は、排水トラップを外し掃除してみましょう。排水トラップの構造で、つまりをひきおこしている場合もあります。汚れなどが溜まりやすい場所なので、こまめな清掃が重要です。

自力で排水口のつまり解消法を紹介

排水口のつまりは、自力で解消できます。家庭にあるアイテムを使用しても解消できるため、業者へ依頼する前に自力でチャレンジしてみましょう。ここからは、簡単にできる排水口のつまりを解消法を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

液体パイプクリーナー
ホームセンターで購入できる液体パイプクリーナーは、髪の毛や頑固な汚れを溶かしてくれるアイテムです。お風呂の排水口だけでなく、洗面所やキッチンでも使えるためストックされている方も多いのではないでしょうか?

使い方は簡単です。ふたや目皿、排水トラップを取り外します。排水管の内側に液体パイプクリーナーを、沿わせるようにして流し込みます。そのまま20分〜30分放置したあと水で洗い流すだけです。

ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシは、ワイヤーの先にブラシがついている掃除道具です。排水管の掃除によく使われています。汚れを根こそぎ削りとってくれるため、頑固な汚れに有効です。また、細長いワイヤーであるため狭い場所を掃除するのに適しています。

使い方は、排水管の中にワイヤーブラシを入れます。つまりの原因になっている部分にあたったら、回転させるような動きでつまりを削りとっていきましょう。汚れがとれて排水管に穴があくと、水が流れだしつまりが解消されます。

ラバーカップ
ラバーカップは、トイレのつまりを解消させるアイテムとして知られています。またトイレのつまりだけでなく、排水口のつまりにも有効なのです。カップの大きさと排水口のサイズが合っていれば使えます。

ラバーカップを排水口に押し当てて、一気に引き上げるのがコツです。汚れを強く引き上げることで、つまりが解消されます。家庭にラバーカップがない場合は、ホームセンターで購入できます。

重曹とお酢
重曹とお酢を使った解消法もおすすめです。どちらも家庭にあるアイテムなので、手軽に試せる解消法になります。重曹とお酢を組み合わせると、ヌメリや汚れが落とせますので試してみましょう。

重曹1カップに対してお酢を2カップ用意します。排水口に重曹をふりかけたら、その上からお酢を流していきましょう。反応して発泡してきたら、そのまま1時間ほど放置します。その後、シャワーで汚れを洗い流します。

排水トラップ分解掃除
排水トラップを分解して汚れを落とす解消法もあります。排水トラップ内でつまりの原因を起こしている場合は、分解掃除が有効です。カバーやゴミ受け排水トラップをすべて外して掃除してください。

スポンジとお風呂用洗剤を使って、きれいに掃除していきます。排水トラップの裏側など普段掃除できないところは、つまりの原因になっている汚れが溜まりやすい場所です。念入りに隅々まで掃除してください。排水口の内側も清掃することもおすすめです。

お風呂の排水口が流れにくさが解消できない

お風呂の排水口つまり対策を、自力で試しても解消できない場合は、専門業者に依頼してみましょう。汚れの状態がひどい場合や、つまりの原因が業者でないと解消できないこともあります。
業者に修理を依頼した場合の料金相場は、1.4000円〜22.000円ほどです。高額な金額ではないため、自力で解消できないときは、プロの力を借りることがおすすめになります。

まとめ

今回は、お風呂の排水口の流れを改善する方法や、つまりの原因を紹介しました。シャワーで流していても逆流してくる場合や、流れがスムーズでないと感じたときは、排水口の掃除をしてみましょう。

それでも解消できない場合には、専門業者へ依頼することでスムーズにつまりが解消されます。

かがわ水道職人 0120-492-315

かがわ水道職人 0120-492-315