水のコラム
水道工事が高いのはなぜ?適正価格や業者の選び方を紹介
水漏れや水道管の不具合が見られる時に、水道業者への依頼を検討することがあります。しかし、水道工事が必要になる場合もあるため、費用を心配している方も多いのではないでしょうか。この記事では、水道工事が必要になるのはどんな時なのか、また費用が高くなる仕組みを取り上げて詳しく解説します。
水道工事が必要なケースとは
水回りのトラブルによっては、自分で解決できるものや簡単な修理だけで済むものもあります。水道工事が必要になるトラブルは、どんなものがあるのでしょうか。家の場所ごとに分けて詳しく取り上げます。
トイレの水道工事が必要なケース
トイレの配管に不具合が生じた時には、水道工事が必要です。配管に老朽化や割れ、つまりが起きると、大きなトラブルに発展してしまいます。トイレを使用して15〜20年ほど経過している場合は、配管の点検を行っておきましょう。
キッチンの水道工事が必要なケース
キッチンの水漏れの多くは自分で対処できることが多いでしょう。しかし、キッチン下に設置してある排水トラップよりも奥までモノが詰まった場合は、水道工事が必要になります。また、排水管に傷がついて水漏れが起きた場合や給水管が破損した場合も、簡単な修理で済ませることはできないでしょう。応急処置をしたら、早めに水道業者に依頼してください。
洗面所の水道工事が必要なケース
洗面所は、非常に水漏れしやすい箇所です。パッキンの劣化の場合は、接続部の締め直しで解消できる場合もありますが、深刻な水漏れの場合は業者に依頼することがおすすめです。洗面所の排水溝の詰まりがひどい場合には、排水管を外す必要があります。自分で解決できない深刻な問題が見られる場合は、水道工事が必要になるでしょう。
バスルームの水道工事が必要なケース
バスルームは、通常7〜10年ほどで徐々に老朽化してきます。特に、追い焚き式の給湯器は老朽化しやすい部分と言われています。給排水の不具合や水漏れなどの不具合が見つかった時には、すぐに業者を呼んでください。老朽化の程度によっては、工事が必要になることもあり得ます。
水道工事の適正価格
原因や箇所、どれくらいの規模かでも費用は変わってきます。しかし、一般的な基本料金は、およそ5,000円です。部品交換やつまりの解消などの作業の場合は、6,000〜10,000円ほどかかってきます。加えて、交通費や作業費用、部品代金もプラスされます。ただし、水道管の交換などの大きい工事になると、金額は大きく変わってくるでしょう。場合によっては、数十万円かかることもあるため、事前にしっかり見積もりしておくことをお勧めします。
水道修理が高くなる理由
水道修理を依頼するときに「なぜこんなに費用がかかるのだろう」と疑問に思ったことはありませんか。以下で、水道修理費が高くなる原因を取り上げます。
使用する道具のスペックが違う
水道業者は、高圧洗浄機やトーラー、ドレンクリーナーなど素人では扱えない道具を使用して修理を行います。家庭用の道具と比べてもパワーも強力で、50〜100万円ほどの費用がかかっているため、それなりの費用を請求することが必要になってくるのです。
移動時間がかかる
水道業者は、依頼者の元まで車で移動します。依頼者からすると、作業自体だけが仕事に思えますが、水道業者にとってはそうではありません。大きな道具を運んで車に乗せ、依頼人の家まで車を走らせる時間すべてが仕事に含まれると言えるでしょう。
作業員以外にかかる人件費
水道業者には、依頼人の家に出向いて作業する人以外にも、電話対応するオペレーターや営業職や管理職の立場で働いている人達がいます。作業員の数よりも、他の業務に携わる人数の方が多いという水道業者の現状からも、人件費がかかることが分かるでしょう。
広告宣伝費用
水道業者の多くは、集客のために広告を用いています。マグネットやチラシ、テレビCMなど形はさまざまですが、いずれも会社側に費用がかかってしまいます。広告宣伝を使っている業者になればなるほど、費用も高額になると言えるでしょう。
悪質な水道業者を選ばないためにできること
数多くある水道業者ですが、中には悪質な業者も存在します。そのため、水道業者に依頼する場合は、しっかり見極めることが重要です。具体的に気をつけるべきポイントを6つ取り上げます。
安すぎる業者を選ばない
ホームページに載っている料金が安すぎる水道業者は選ばないようにしてください。上記でも取り上げましたが、水道工事にかかる基本料金はおよそ5,000円です。あまりにも安く提示してある場合は、割増料金や出張料金など他の面でかかる料金を請求する可能性があるでしょう。
水道局指定業者を選ぶ
水道局指定業者とは、法律で定められた基準に沿って適正な水道工事が施工できると認められた水道業者のことです。指定されていない業者に依頼すると、工事後に水漏れが発生するなどのトラブルが発生する可能性があります。質の高い工事を行ってもらうためにも、水道局指定業者を選ぶようにしてください。
実績が豊富で運営体制がしっかりしている
ホームページを確認して、年数や実績年数がしっかり提示してある業者を選びましょう。大手業者などと提携している実績が確認できると、安心度は高まります。また、オペレーターや作業員の対応が良いかどうかもチェックしてください。
アフターフォローがある
優良な業者は、水道工事を行った後に保証期間を設けています。保証期間内にトラブルが発生する時には、無料で業者を呼んで点検してもらえるでしょう。アフターフォローがない業者に依頼して、無駄に料金を払うことがないよう注意してください。
見積もりが無料
見積もりを取る時は、必ず無料の業者を選んでください。見積もり料金に納得できなかった場合でも、キャンセルしやすいというメリットがあります。
相見積もりをする
水道業者に依頼する場合、初めから1社に絞ることはおすすめできません。できるだけ、複数社から見積もりを取るようにしましょう。1社のみの見積もりだけだと、水道工事の料金が適正なのか、高すぎるのかが判断できません。3社ほどから見積もりを取って、適正価格と思える業者を選んでください。
まとめ
水回りのトラブルの中には、自分では解決できないものがあります。たとえば、トイレの配管や排水管の詰まりなどは、プロに依頼しなければ解消できません。水道業者は、素人では扱えないスペックの高い道具を作業したり、広告宣伝を利用しながら集客しています。そのため、修理費用は高額になってしまいがちです。工事費用によっては、場合によっては、数十万円かかることもあるでしょう。多額の費用を払うこともあるため、業者選びは慎重に行いたいものです。業者を選ぶ際には、実績が豊富でアフターフォローのある水道指定業者を選ぶようにしてください。