水のコラム

排水栓とは?種類や構造・交換ポイントを分かりやすく解説

2022年12月27日  水回り

浴槽や洗面台で使われている排水栓ですが、種類や構造をご存知でしょうか。排水栓はお風呂や洗面台に封をして、水を溜める役割を持っている部品です。しかし故障したときの交換時には、種類やサイズを確認しなければなりません。

そこでこの記事では、主な種類や起きやすいトラブル、交換時の排水栓の選び方などを分かりやすく解説していきます。また簡単にできるトラブルで無い場合は、業者に交換依頼をすることも大切です。

排水栓の種類

まずは排水栓の種類から確認していきましょう。種類は大きく分けて3つのタイプになっています。洗面台や浴槽に水を溜めるということはどれも同じですが、形状が異なり、種類によって発生するトラブルも違ってくるのです。

昔からよく使われているのが、ゴム栓式です。そのほかにワンプッシュ式やポップアップ式があります。ここから種類別に特徴を紹介していきますので、家庭で使っている排水栓を確認してみましょう。

ポップアップ式,br>蛇口の側面や背面などにレバーがついているのがポップアップ式になります。レバーをあげるとフタが閉じて、水が溜められる仕組みになっているタイプです。水を抜くときは、逆にレバーを押すとフタが開き、水が排水口へと流れだします。

ポップアップ式は、排水口に直接触ることがなく開閉できるため衛生的であることが特徴のひとつです。蛇口と蓋をつなぐボールチェーンもないため、シンプルで使いやすい形状が人気になっています。

ワンプッシュ式,br>ワンプッシュ式は浴槽に多く採用されているタイプです。押すという動作をくり返すだけで、開閉することができます。簡単な手順でお湯が溜められたり、抜けたりするため、誰にでも取り扱いやすい点が魅力です。

ポップアップ式と同様、お湯を溜めるときも抜く時も、排水口に振れることがありません。とても衛生的で便利なタイプです。押したり引いたりする力も必要ないため、浴槽や洗面台の排水栓では、主流になりつつあります。

ゴム栓式,br>昔ながらの排水栓といったら、ゴム栓式タイプでしょう。認知度も高く分かりやすいタイプです。蛇口や洗面台からボールチェーンで繋がれていて、黒いゴム栓を排水口に押し込んでフタをします。

開口部分が大きいのが特徴で、排水するのが早いということや安く購入できるメリットがあります。しかし排水口に直接触れるので嫌がる人が多いことや、ボールチェーンが切れるデメリットもあるため、種類を気にしない方にはおすすめです。

ポップ式排水栓で起きやすいトラブル

ポップアップ式での起きやすいトラブルをここから紹介していきます。参考にしてみてください。

排水栓が開閉しない,br>ポップアップ式では、開閉しないトラブルが発生する可能性があります。原因として考えられることは、ワイヤーヘッドと呼ばれる部分が外れている可能性が高いことです。レバーとつながっている金具で、収納スペースに取り付けられています。

排水栓が斜めに閉じる,br>次は排水栓が斜めに閉じてしまうトラブルです。この状態では、水が上手く溜められず困ってしまいます。原因としては、排水栓が傾いて設置されていることが考えられます。一度レバーを引き抜き、真っ直ぐ指し直す対策を行ってください。

排水栓が上がらない,br>排水栓が上がらない場合に考えられることは、髪の毛のつまりです。洗面台では毎日髪の毛をセットしたり整えたりします。そのときに落ちた髪の毛がつまってしまうことがあるのです。溜まっている髪の毛やゴミを取り除き掃除をしてください。

ワイヤーが切れた,br>ポップアップ式のレバーワイヤーが切れたり破損するケースもあります。この場合は交換しなければなりません。止水栓をとめて排水栓を取り除きます。水栓本体のワイヤーを外し、新しいワイヤーをスパナを使い取り付けていきましょう。

水栓本体を取り付けたら、排水栓が下がっている状態なら取っ手をあげ、上がっている状態なら取っ手を下げておきます。排水栓にワイヤーをしっかりしめ取り付け、最後に作動するか確認する手順です。

ワンプッシュ式排水栓で起きやすいトラブル

次にワンプッシュ式でのよくあるトラブルを紹介していきます。ポップアップ式とは異なるトラブルであるため、確認しておいてください。とくに蛇口からの水漏れは厄介で、そのままにしておくと水道代がかさむ恐れがあります。

蛇口から水漏れ,br>蛇口からの水漏れは、パッキンの劣化が主な原因です。見た目では判断しづらいのですが、使用しているうちに段々とすり減ってしまい小さな隙間ができてきます。そこから水漏れを発生させる場合があるのです。

引き棒が押しづらい,br>引き棒が押しづらいトラブルは、髪の毛などが詰まっている可能性があります。引き棒を支えている芯に髪の毛などが絡まると作動しにくくなるのです。解決方法はきれいに掃除することで解消されます。

ゴム式排水栓で起きやすいトラブル

最後にゴム式で起きやすいトラブルをご紹介していきます。ナット付近やヒートンからの水漏れやパッキンの劣化などが、主なトラブルです。どのようなことが原因なのか確認してください。

ナット付近やヒートンからの水漏れ,br>ゴム栓式の特徴は、ボールチェーンでつながっていることです。ボールチェーンとのつなぎ目にある金具がヒートンになり、そこから水漏れを起こします。原因は劣化による緩みによるものが考えられます。

パッキンの劣化,br>排水栓の下から水漏れするトラブルも発生します。この場合はパッキンの劣化によるものが原因です。排水栓に2箇所ついているパッキンが劣化しているのであれば、交換することで、トラブルは解消されます。

排水栓の選び方

ここからは、排水栓を交換するときに気を付けたい選び方を紹介していきます。排水口にはサイズがあり、違うものを購入してしまうと取り付けできない可能性があります。サイズや形状が分からない場合は説明書を確認してみましょう。

とくにパッキンは細かい部品であるため、返品不可商品です。購入してから取り付けられなかったというロスを無くすためにも確認は大切になります。だいたいこの大きさという選び方だけは避けましょう。

排水口の大きさを確認,br>まずは、排水口の径が何㎜なのかを確認しておきましょう。浴槽や洗面台のメーカーや年式、型式、サイズなどで径の大きさは大きく異なります。またゴム式では、腐食の恐れがあるため、鎖も同時交換するのがおすすめです。

ヒートンから排水口までの長さを測ることも重要なポイントになります。そのほか排水栓に取り付けられているパッキンなども、サイズを確認できないと取り付けはできません。分からない場合はメーカーに確認してください。

取り付けに対応しているかを確認,br>また、取り付けが可能なものであるかという点もしっかりと調べましょう。メーカー品のほかにも、同等の機能を有している社外品なども販売されています。対応している部品であるか、情報をまとめて確実に取り付けられるものを購入してください。

社外品は、メーカー部品と若干サイズが異なる場合もあります。そのためパッキンなどは隙間ができて、新品を取り付けたが水漏れが解消できないというトラブルも発生しがちです。その点を注意して購入してください。

まとめ

普段はあまり気にならない排水栓ですが、種類や構造はさまざまです。そのほか種類によって起こるトラブルも異なるため、注意しておきましょう。栓の取り付けやパッキンの交換で、トラブルが解消できるケースもたくさんあります。

しかし、排水口サイズやタイプなどを間違えてしまうと取り付けができないだけでなく、返品もできません。またパッキン交換は慣れていないと、傷をつけてしまったり切ってしまうこともあります。

自分で作業を行う場合は、予備のパッキンも準備しておきましょう。自分での交換が難しいと感じた方は、専門業者へ相談してください。

かがわ水道職人 0120-492-315

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