水のコラム

ラップを使ったトイレつまりの直し方!ウォシュレットの場合やコツも紹介!

2023年09月04日  トイレのトラブル

ラップを使ったトイレつまりの直し方!ウォシュレットの場合やコツも紹介!

トイレのつまりの定番アイテムと言えばラバーカップですが、ラバーカップが家にない場合、食品用のラップでも代用できることをご存知でしょうか。

食品用ラップであれば常備している家庭も多く、切らしていてもコンビニなどですぐに購入できるため、万が一のときにも準備しやすいはずです。

当記事では、どの家庭にもあるラップをうまく使ったトイレつまりの解消法やそのコツ、ウォシュレット付きトイレでの対応の仕方などを詳しく解説します。

トイレつまりにラップが使用できるケース・できないケース

ラップで便器を密閉すると、便器内に密閉空間を作り出せるため、ラバーカップと同じように排水口のつまりを吸引できます。

しかし、すべてのつまりに対して有効というわけではないため、まずはつまりの要因について考えてみましょう。

トイレつまりにラップが有効なケース
トイレットペーパーや排泄物といった、水に溶けるものがつまりを引き起こしている場合は、ラップを利用した方法を試してみましょう。

なお、このようなつまりは、時間経過によってふやかすと自然に解消されることがあります。

2時間ほど様子を見たあとで一度水を流し、それでも解消されない場合はラップを使った解消法を試すと良いでしょう。

ラップでは解消できないトイレつまりのケース
ラップを利用しても直せないケースは、たとえばスマホなど、水に溶けない固形物を流してしまった場合です。

固形物のつまりに対しラップで吸引を行うと、固形物が今よりももっと深いところに入り込むことになり、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。

つまりの原因が固形物であると判明している場合は、ラップは使わず、ゴム手袋やトングなどの道具を使い直接手で取り出しましょう。

直接手の届かないところにつまってしまった場合は、一般的な道具では取り出せない可能性が高いため、専門業者へ相談することをおすすめします。

ラップでトイレのつまりを直してみよう

ラップを活用したつまり解消の手順は、以下の通りです。

1. 便座を上げ、ラップを何枚も重ねて便器の穴を塞ぐ
2. 水を流し、ラップの膨らみを確認する
3. ラップを破かないように手のひらで中央を押し、離す
4. 3を何度か繰り返す
5. 少量の水を流し、水が流れるようになっていれば成功
6. 改善していない場合は、2の手順に戻る

便器内の水が増えている場合は作業中に水があふれることもあるため、極力減らしておく方が良いでしょう。トイレの床はビニールなどで水濡れ対策をしておくとより安心です。

便器内の空間に真空状態を作るため、ラップを巻く際はたるみや隙間ができないように注意しましょう。養生テープなどを貼り隙間がなくなるよう工夫すると、より密閉性が向上します。

ウォシュレットの付いたトイレでつまりが発生した場合

ウォシュレット付きトイレは構造上隙間ができやすく、密閉状態を作るのが難しいため、ラップを活用した方法はうまくいかない可能性が高いと考えられます。

ウォシュレットの取り外しは、慣れない人が行うと難しい場合があるため、次の項目で紹介している、その他の対処法を試してみましょう。

ラップ以外の手軽な道具でトイレつまりを解消する方法

トイレつまりを解消するのに利用できる手軽な道具は、ラップだけではありません。

ラップを使ってみてもうまくいかなかった場合や、ウォシュレット式のトイレで水に溶けるもののつまりが発生した場合は、当項目の方法を試してみましょう。

お湯を流してみよう
ラップ以外の方法で最も手軽なものが、排水口内に約45℃のお湯を流し込む方法です。

以前の項目で、トイレットペーパーや排泄物のつまりは、時間経過で自然に直る可能性もあるとお伝えしましたが、水よりもお湯の方が、より効果を得られることがあります。

お湯を流す方法を利用するときは、以下のようにやってみましょう。

1. 便器内の水を可能な限り減らす
2. できるだけ高い位置にバケツを構え、お湯をゆっくりと流し入れる
3. そのまま約1〜2時間ほど待つ
4. 少量の水を流し、水が流れるようになっていれば成功

便器は熱に強い構造ではなく、高温のお湯に触れると破損することがあるため注意しましょう。

重曹とクエン酸を使ってみよう
次に、重曹とクエン酸を使ったつまりの解消法を紹介します。まずは以下の3点を用意しましょう。

・重曹(1/4カップ)
・クエン酸(1/2カップ)
・45℃前後のお湯(便器の半量ほど)

これは重曹とクエン酸の混合物にお湯を加えたときに出る炭酸ガスの泡の勢いでつまりを押し出して解消するという方法で、具体的なやり方は以下の通りです。

1. 便器内の水を可能な限り減らす
2. 重曹→クエン酸の順で便器の中に入れる
3. できるだけ高い位置にバケツを構え、お湯をゆっくりと流し入れる
4. 泡が出たら、ふたをして1時間ほど待つ
5. 少量の水を流し、水が流れるようになっていれば成功

2の工程では必ず重曹を先に入れ、その後にクエン酸を入れるようにしてください。順番を間違うと、炭酸ガスが発生しにくくなる可能性があります。

便器の破損を避けるため、高温のお湯を流すのはやめましょう。

ペットボトルを使ってみよう
次に紹介するのが、500mlのペットボトルを簡易的なラバーカップとして使用する方法で、以下のような工程で行います。

1. ペットボトルの底をハサミで切って取り除く
2. ふたを外し、排水口へ差し込む
3. 隙間ができないよう飲み口の部分を塞ぐ
4. 押す・引く動作をくり返し行う
5. 少しずつ水を流し、正常に水が流れるかどうか確認する

3の工程ではペットボトル内に空気が入り込まないように、ゴム手袋などを装着して飲み口を塞ぐとより効果的です。

ペットボトルの口が水面から出ないほど水が多い場合は、作業を始める前に水の量を減らしておきましょう。

針金ハンガーを使ってみよう
最後に紹介するのは、針金で作られたハンガーを利用し、トイレのつまりを取り除く方法です。

定番のつまり除去アイテムには、排水口の奥に直接差し込んで汚れを掻き出すワイヤーブラシがありますが、針金ハンガーでもある程度同じことができます。

使用するハンガーは、簡単に曲げられる柔らかさのものを選びましょう。詳しいやり方は以下の通りです。

1. 針金ハンガーをペンチで切って伸ばす
2. 先端部分を丸めて輪を作る
3. つまりに到達するまで、ハンガーをゆっくり差し込んでいく
4. ハンガーを細かく動かし、少しずつつまりを削る
5. 溜まっていた水が減り始めたら、バケツで少しずつ水を流してみる
6. うまく水が流れれば成功

ハンガーの先端がどうしてもうまく奥に入らない場合は、排水管を傷つけるおそれがあるため、無理に作業を続けるのはやめましょう。

どうしても直らないときは専門業者へ相談しよう

これまで紹介した方法でうまくいかなかった場合は、つまりの度合いがひどく、一般で入手できる道具では効果がないことが考えられます。

このような場合は、できるだけ早く専門業者へ相談しましょう。無理につまりを取ろうとすると、つまりの状態が悪化し、修理費用が高額となることがあります。

まとめ

トイレットペーパーなど、水に溶けるものがつまった場合、特別な道具がなくても、ラップなど一般家庭にあるものを利用して解消できる場合があります。

ただし、固形物が手の届かないところにつまった場合は、無理に取り出そうとせず、すみやかに専門業者へ相談しましょう。

また、トイレに流すときは常に少量ずつを心がけるなど、つまりを引き起こさないための日常的な配慮も大切です。

かがわ水道職人 0120-492-315

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